本日のよろこびごと。(237)


新作が 佳作ぞろいで 嬉しいぞ(喜)
週末にはじまったドラマ2本の感想を。
ちなみに『獣医ドリトル』『パーフェクト・リポート』は落ち着いて視聴できなかったので割愛。

  • 『秘密』

原作読んだし映画はみたし、映画の広末涼子小林薫がすこぶるよかったもんで、だからこそしんどいよねー、誰がやっても。
で、今回は志田未来佐々木蔵之介
なるほど演技派そろえてガンガンに攻めの姿勢か。結論から言うとすごくよかったです、二人とも。
志田ちゃん、やっぱうまいわ。綺麗になったね。母が憑依した後の志田ちゃんのまなざしに、
「あんたいつの間にこんなにオトナに…」
なんともいえないイロケがありました。
実際の肉体的成長に加え、女優としての成長も目覚しい。担任教師(本仮屋ユイカ)にデレる夫(佐々木)への嫉妬と軽侮を、一瞬のまなざしで表現したところも、すごくよくて、
「ああ、妻の顔してるー!」
夫(兼父親)役の蔵之介さんは不思議な人です。初見では(どこでだったかは忘れました)、
「まぁっ、なんてぶちゃいくな俳優さん!」
それが『離婚弁護士』を見ている頃からかなぁ、なにやらかっこよく見えてきちゃって。そのマジックは健在。
イカのスカートのジッパーが開いてることを指摘した、
「開いておられます」
のあの感じ。いいよねー、ときめいちゃいました。
三枚目と二枚目の中間という立ち位置だからこそ、演じている役(や設定)が多少荒唐無稽でも、それを現実の世界にストンと引き下ろしてくれて、見ていて安心するというか、共感できるというか。ってか、単純に好きなんだけど。
蔵之介のナレーション、声と台詞回しが上川隆也に似てるよね。初めて気づいた。上川さんも好き…ってのは今はどーでもいいか。
映画と違って長丁場のドラマはバス事故で近親者を失った人たちが直面する苦悩や手続き、さらに加害者側のバス運転手遺族にもスポットをあてていくみたいです。丁寧な作りが、中盤でダレなければ名作の可能性あり。

  • 『Q10(キュート)』

佐藤健がヤバイ。すんげーキラキラしてた。最近のアイドルにはないキラキラさ加減が、まぶしかー。
前田敦子は、ロボットという特殊な役柄のせいか芝居の稚拙さはさほど気にならず。というかうまいのか下手なのかよくわかんない。AKBのメンバーって知ると「うわっ」って退いちゃうけれど、こうして一人の女の子としてばらしてみるとキュートな娘さんだね。AKBってことで損してる?
さてお話は、
捨てロボットQ10(前田)がなんやかんやで高校生になり、校内外でのロボット的正しすぎる発言によって、ナアナアで穏便な生活をしていた周囲の意識を変えていくっていうストーリー。佐藤健はQ10を起動してしまった高校生で、所有者と認識されてなにかと懐かれる役。
メッセージ性があからさまなわりに脚本に嫌味がなく、ウルッとさせるところも臭くなりすぎずによかったんじゃないかしらん。
戦争を知らない子供たち」が流れたり、渋谷の交差点で「愛し合ってるかい!」と脈略もなく叫ばせたりっていうところに不自然な団塊世代の影を感じてしまったところを除けば、ね。
小野武彦田中裕二薬師丸ひろ子は、幼児性のある二人の中年男と、それをいなす保母さんのような関係性。1話目にしてもはや5話目ぐらいのハマり方はさすが。
佐藤健のキラキラ目当てに見続けちゃうかも〜。