本日のよろこびごと。(203)


踊るのは 捜査線だけじゃ ないんだねぇ(喜)
おっと、またしばし更新さぼってもうた。週末のドラマについて書かねば。

バカバカしくて面白かったー。
米国より帰国した後藤(東山紀之)は元アイドルかつ現ダンサー、しかしてその副業は総合診療の分野で全米一の名医であったという荒唐無稽な夢物語。後藤は超潔癖症で患者に触れることを完全拒否、検査結果と視覚診療のみを頼りに踊りながら(マジで踊りまくります)超診断の天恵を受けていくのであった。
って、なんじゃこりゃ!?
東山がまぁ驚くほどぴったりのアテガキで、それだけで笑っちゃえます。よくこの役を引き受けたよなー。その開き直りがいい。
ダンサーとしての再デビュー費用1億円を芸能事務所社長に持ち逃げされた後藤はなりゆきで総合診療科でアルバイトすることになるが、そこは落ちこぼれ医師の吹き溜まり。その筆頭が氷室(椎名桔平)。上司の娘と結婚したそのコネのみで大学病院内で出世したものの浮気により離婚、系列病院へ島流しされたという遍歴の持ち主、かつ、医者としての診療の腕は最低レベル。腕のなさを自覚しつつも、だからどうしようというやる気ゼロ。
「だって俺、バカだも〜ん♪」
って、さいってーだ。
でも実はさいってーなだけでもなかったとこが心憎いのよ。昏睡状態の患者の「助けてくれ〜」というつぶやきを耳にして、
「空耳か? 自分の心の声だったのかも」
と省みる心が芽生える。そして後藤と二人三脚、患者のための医療をめざし立ち上がる…ってほどかっこよくはないけれど、かっこよくないところがなーんか逆にかっこいい。ってわかるかなぁ?
全般的にバカバカしさに徹した開き直りぐあいが、とても好ましいドラマです。
後藤がこの病院でバイトすることを決めるのも、看護士(多部未華子)の口からデマカセ、
「ダンスチームを作るんでしょう。総診のメンバーはみんな元ダンサーだったんです!」
だしねー。バカだなー。そんな中にちょっとだけ胸をうつポイントが挟み込まれていて、脚本家やるな、って感じ。
あ、ちょっと長々と書きすぎちゃったな。めんどくさくなったのでこの辺でやめとこう。
こんなふざけた医療ドラマってめずらしい。たまにはアリだと思います。