本日のよろこびごと。(126)


ひなまつり〜!(喜)
ひなあられとか菱餅はもともと食べないけれど、今年はさくら餅も食べなかったなぁ。でも例年の習慣にのっとって、大内塗りの雛人形は飾りました。桃の花なし。
で、先ほどしまっていたときのこと。
「塗り物っていつまでも古びないなぁ、すごいなぁ」
と毎年のように感心しながら今年のホコリをぬぐっていたら、気づいてしまいました、お内裏様に一箇所だけど変なあとがついていることに。つばをつけてこすっても、とれず。あらら…。
雑なアタシのことです、何年か前に汚れを残したまましまいこんじゃったんでしょう。そんで、押入れの中でじわじわと塗りを浸食してしまったのだろなぁ。
ふと、これをくれた人のことを考えてしまいました。誰かは覚えていません。物心ついたときには家にあったので、アタシが生まれたときにおそらく山口県出身の母方の親戚の誰かがくれたんだろうと推察されます。誰って誰だ? たぶんどこかの時点で聞いた気はするのだけれど…。
「女の子だから、おひなさまを」
そこにこめられた祈りにいまさらながら思い至って、なんだか申し訳ない気持ちになりました。すんません。くれた人が誰だかわからないままというのもいかんよね。重ね重ね、すみません。今度、親に会ったときにきいておきます。
殊勝な気分になったおひなさまでした。