本日のよろこびごと。(113)


こりゃハマるぜよ!(喜)

  • 龍馬伝』〜第5回「黒船と剣」

回を重ねるごとにどんどん面白くなってきてるねー。福山がかっこいいとか、演出が映画っぽいとか、大河らしいスケール感(金かかってまっせ)とかそーいうのも当然あるけれど、それだけじゃなくて普通に「見ていて楽しいドラマ」なんじゃないかしらん。
正直歴史が苦手で、薩長同盟とかいうのは知っていても、今ドラマで描かれている時点での薩摩、長州、土佐の立場や様子はどういうもんで、それぞれどういう紆余曲折を経て明治維新にたどり着くんだかまではあんまりよく覚えてないし、幕末の偉人さんらに至っては名前だけ知っていてもなにをした人なのかよくわかんなかったり、それでも「この人はこの後どうなるんだっけ?」とかwikiNHKのHPを見てそのつど勉強しています。勉強してもすぐに忘れちゃうんだけどね。
今週もいろいろと面白かったし、見所も多かった。どこがっていうと、もう全部が見所。特に、黒船が当時の日本人にパラダイムシフトの転換をもたらしたということをナレーションに頼るのではなく、タールに覆われた黒々とした巨艦を龍馬の驚きとともに視聴者に体感させることに成功していたところもそうだし、その後の龍馬と桂の混乱ぶりや、「剣では黒船に勝てない」と龍馬に喝破された際の千葉道場の動揺、とりわけ道場主たる千葉定吉の苦衷の表情とかはいわくいいがたいものがあり、それを目の潤みひとつですべてを表現していたのがまたすごかったし、などなど。
とにかく脚本と演出と役者すべてがかみあっていて、45分を飽きさせないんだ。舞台が土佐と江戸とに大きく2分割され、さらにそれぞれが細分化されている。ゆえに登場人物の数が膨大で、にもかかわらず、ぶつぎり感を抱かせることなく紡ぎきっていく手腕。細かいギャグ演出もうまく機能してるしね。ペリーのオウムが「じゃぱ〜ん」とか、佐那「家では誰も食べる人がいないので…」→佐那兄「俺の好物のきんつばを龍馬に!?」とか、子供「ペリーは鬼か?」弥太郎「人間じゃ」「なぜ目が青いんじゃ?」「知らん」とか。そーいう演出嫌いな人もいるかもしれんが、情けなくて迷走している龍馬像も含めアタシは好き。
そういえば、今回初登場の吉田東洋ですよ、彼はもう座っているだけでなんなのかしら〜あの怖さ、息苦しさは。演じてる田中泯さんっていったい何者よ!? 調べました。舞踏家…なるほど肉体からほとばしる磁力のようなものの正体に少しだけ得心。この大河は、いまんとこどのキャストにもはずれなしです。
さて来週は吉田松陰が初登場。誰がやるんだっけ? 調べたいけど、このまままっさらな気持ちで待ちたいと思います。そんだけ思い入れてるんで(楽)