本日のよろこびごと。(112)


やべえ、おもしろすぎるううううっぅう『宿命』!(喜)
先週、先々週も面白かったけど今回はさらに面白かったわ〜。
"政略結婚からでた真(まこと)か、北村一輝&お嬢様がマジ純愛に!?"
"そんな二人に、もしや異母兄妹なのかというとてつもないベタな障害がっ!?"
"ああ、なんというロミオとジュリエット!!!"

など無声映画の弁士の声が聞こえるような展開でありました。近親相姦疑惑ってドラマをとてつもなく陳腐にしてしまいそうだけど、北村&お嬢様の超ハイレベルなビジュアルそれこそが悲恋を呼び込む誘い水のようで「神の怒りを買いそうなほど美しすぎる二人にはこんな試練も無理からぬ」と説得力を持たせ、さらに真野と奥田の濃いぃ芝居のやりとりが悲劇性に深みを与え、重厚なドラマという領域に踏みとどまらせていたように思います。
「両家顔合わせの段階で奥田父がかつての恋人(真野・母)に気づかなかったものか?」という疑問に、それなりにきちんとした説明がなされていたのも申し分なし。その料亭の場面では、40年という歳月が二人に与えた隔たりやそれぞれの思惑などがせめぎあって、緊迫したり弛緩したりの具合がすばらしかった。
先週までの奥田は政治家のわりに腹黒感がなく、家庭でも絵に描いたような素敵ファミリーの父で、果たしてこんないい人が政治家としてやっていけるのかと。取り越し苦労でしたね。今週、政治家らしさがあちこちに散見、新聞記者とのやりとりではソファに体をうずめるように斜めに座るとこから相手を見下した所作、話し方まで嫌らしい。総理と顔をつき合わせて笑うシーンでは、「政治家ってこーいうことで爆笑するんだ、なるほどー」、まさに絵に描いた政治家像でした。
このドラマは小道具に安っぽさがないところもイイのよね。ドラマの世界観を守ってる。ストーリーや役者の芝居に集中していても、ときおり、画面を彩るリッチなインテリアや調度品の数々にうっとり目を吸い寄せられて、「ほお、これが金持ちの灰皿か」とか「金持ちの家の壁は板張りだよね…素敵」とか、いちいちうっとりしておりました。
楽しいなー。来週予告を見ると小池栄子が大活躍しそうで(ってなんで牢屋に!?)、早く見たいなー。しかし来週は裏が『崖の上のポニョ』なんだよなぁ。ポニョは未見なので…いいえ、もうアタシは浮気しませんっ!(宣言)