タワーマンションはダイアモンドほどの価値がある?


さっきいきなり熱がでてしまい、うわ、新型インフルエンザだったらどうしようかと。解熱剤を飲んで横になって『さんま御殿』と『ロンドンハーツ』を見ていたらほぼ治ったけれど、熱に浮かされながらつらつらと話し合っておりました、アタシAとアタシBが、日本の不動産事情について。それを採録します。なにぶん発熱中なんで、一方的で妄想的なのはご愛嬌。日本の不動産って高すぎるよねってところからはじまります。
A「高すぎるよねー」
B「ねー。たとえば1千万円代で延べ床面積100平米ぐらいの戸建、ガキンチョが駆け回って洗濯物が干せる程度のバックヤードつき、が買えたらいいと思わない?」
A「いいねー、イメージはイギリスの新興住宅地とかかな。買いやすい値段なら不動産売買ももっと活発になるよ。そもそも不動産屋手数料とかも高すぎな気がする。あれは暴利だ!」
B「そうだ! あれは暴利だー!」
A「海外だとさ、中産階級が緑に恵まれた家でのびのびと暮らしてたりするでしょう。国民総生産とかそんなの関係ない豊かさ。くやしいなー」
B「日本でそういう暮らしって言うと、田園調布か田舎暮らしか」
A「郊外でもありそうだけど、あんまり不便なとこはヤダな。都心のタワーマンションなんか住んでみたいかも。夜景とか見下ろす優越感だとか、なんかよくない? 賃貸でいいから一度ぐらいは住んでみたいわ〜」
B「そーおー?」
A「思わない?」
B「うん、なんかなー。タワーマンションがすごいっていうその価値観がうさんくさくて。たとえばさ、ダイヤモンド。あれってただの炭素がキレイに結晶しただけのものだけど、すごく値段が高いよね。同じ組成でもキュービックジルコニアは安い。でも天然ダイヤの価格が高すぎるのってダイヤモンド・シンジケートがそういう設定をコントロールしてるだけなんだってね。ものすごくうさんくさいから、アタシはダイヤは欲しいと思わない。同様にタワーマンションについても幻の価値観を押し付けられてたんじゃないかって気が最近ちょっとしてるんだ」
A「押し付けられたって、誰に?」
B「それはわかんないけどっ、地面から離れたところに住む不自然さよりも、大地の上にしっかりと足をつけて暮らせることのほうが優越感ない?」
A「うーん、タワーもいいし、庭もいいし、どっちもどっちって気がする。だって夜景だもん」
B「狭い土地に無理やりたくさんの家を押し込んだ蜂の巣みたいな構造物に住むのは、なんか発想として貧相だと思うんだけどなぁ」
A「確かに蜂の巣みたいではあるけども。じゃあアナタの望む1千万円で家が買える世界では、タワーマンション貧困層向けアパート?」
B「ま、極端に言うと。戸建1千万でタワマンは5百万ぐらいの価格設定で。そしたらアタシ、一度くらいは住んでやってもいいわ」
A「なんだそりゃ、新手のすっぱいブドウか!?」
なんてことを熱に浮かされつつ一人二役会話してしまいました。
これはきっと戸建かタワマンに引っ越したいという、中層アパート住まいのアタシの願望なのでしょう。。