豚インフル対策のマスク買った?(3)


アメリカから帰国した女性の感染は否定されたけれど、今度は横浜の高校生の感染が疑われている本日朝11時、この段階でまだWHOの警戒フェーズは5のままです。
え、マスクはどうしたか?
ご心配ありがとうございます、なんとかマスクはゲットできました。
朝一(といっても開店10分後ぐらい)のホームセンターなんてのはもっと閑散としているかと思ったら、意外と人がいてびっくり。入り口すぐの特設マスク関連コーナーにはすでに先客の姿も。種類は専門のドラッグストアには劣り、ほとんど花粉症対策っぽいのしかないが(高性能のはすでに売れてしまったのかもしれない)、その中でもウイルスにも多少効果がありそうに見える(効果があるかどうかは不明)のを2箱を確保。どれにしようか悩んでいる間にも、次々と人が来ては迷いもなくマスクをいくつか手にとって去っていく。
「やばい、いったん手に取ったものを戻したら、すぐに横取りされてしまうっ」
結局、30枚入りの立体マスクと50枚入りのフラットなやつ、どちらも使い捨てタイプを買いました。
え、一人暮らしでそんなに使うのかって?
30枚入りの立体マスクは親に渡すつもり。帽子でさえうっとうしくて嫌がる親なので、普段のインフルエンザの流行でもマスクをしたことがない。だから渡したって使うと思えないけれど、こっちが心配してるんだよぉ〜というポーズの意も込めて、その気配を少しでも感じ取って気をつけてくれりゃあよい。
「手ピカジェル」というのも、ついで買い。消毒用アルコールの入ったジェルで、手洗い後に手にすり込むようにして手指を滅菌消毒をするグッズです。要するに使いやすいエタノールみたいなもん。関連コーナーに1本だけが残されていて、またしてもここで買い逃すとまた買えなくなりそうと慌てて確保したんだわさ。アタシってそーいうのにあおられやすいんだなぁ。ま、うすうす自覚はありましたが。
催眠商法ってあるでしょう、閉ざされた空間に人を集めて、最初は安い家庭用品を無料で配り、
「アタシも欲しい!」「今もらわなきゃ損!」
という欲望と競争心をあおる。その後でおもむろに、
「通常50万円の羽毛布団が今なら半額の25万円! 今回は特別です」
などと高額商品を
「今なら安いんだわ! 買わないと損だわ!」
と錯覚させて購入に走らせるというおそるべき手口。
そーいうのはよくテレビで見てるんで、自分は絶対にひっかからないもんね、だいたい25万円もする羽毛布団なんて分不相応だもの、と思ってました。でも今回のマスク競走曲を終え、実際に催眠商法の現場に放り込まれたらおのれがひっかからない自信がなくなったね。
「25万円もする羽毛布団なんて今買わなきゃ、いつ買えるのっ! 自分にご褒美をする千載一遇のチャンスだわ、え、あと1組、ちょっとどいて、アタシのよ、アタシーが買うのっっっ!!」
ああ、なんて醜く悲しいサガでせう。ぜーーーったいに、物見遊山でもそーいう空間に足を踏み入れちゃいけないわと誓うのでありました。