ドラマ『ラブシャッフル』最終回


あー、終わっちゃった…。さみしいよ、これでもう会えなくなるなんて。
最初はクセモノばかりで誰一人として共感できそうなキャラがおらんぞと思ったけれど、最終的には登場してるキャラ全員が好きになっておりました。ラブシャに参加した8人は当然のこと、その周囲の人たちも。そう、例えば嫌味なメイのお兄さんとかも不思議と嫌いにはなれなかった。メイの結婚式で、
「えー、新郎の名前が違いますが、あくまでも単純なミスプリントです」
シレッと言い切っちゃうとこ、な〜んか好き。裏でどんな大騒ぎになっていたのか想像するだけでもかなりおかしい。
ほとんどのフラグは前回(第9話)で回収済みだったので、本当に最終回は大団円の展開でしたね。メイ&諭吉、海里&O次郎、アイアイ&ケイは予想どおり。でもまさか玲子さんと菊リンがくっつくとは! これは嬉しい誤算。
「僕は…ってか俺はさ、許すもなにもねーよ。アンタのこと愛してたから(byO次郎)」
という言葉で菊リンは泣き崩れ、救われる。妊娠判明時点から父親が誰かわかっていた玲子さんは、一人ぼっちになるのが怖かった菊リンに、
「あなたはもう一人じゃないわ」
つまり家族ができたという意味。
「僕、一度出てみたいと思ってたんだ」
「父兄参観に?」
「うん」
産院のベビー室の前で子供の生物学的父母がそっと手をつなぐ、絆が生まれた瞬間。ベタだけど、ベタでもいいわ、こーいうの。海のように寛容で、大人の男で、時には悪魔を演じてみせた終始冷静な菊リンが、初めて己を失うほどに感情をみせるほどに崩れ、そして再生をした。最終回の主役は彼だったような気がします。
諭吉とメイが抱き合う、取締役会に乗り込んで「タラコーポレーションズ、大石諭吉です!」、アイアイが亀井に素直な気持ちを語る、海里がO次郎についていく、ケイの演説に人が集まってくれた、などなど、いろいろ好きなポイントはいくつもあって、うん、なかなかいい最終回だったんじゃないかなぁ。
TBSオンデマンドでもう一度見直そうっと。