『ラブシャッフル』第9話


タナトスからエロスへ繋がる細い道、それは愛だ」
って、おいっ! 菊リンがイイやつで安心したけど、ネタばらし早すぎじゃねぇ? 来週の最終回を残して、今回でほとんど大団円が見えてきちゃったね。野島なんだから、もうひとつポーンと大きな爆弾を放り込んで、「えーっ、コレ後1回で収束できるの!?」と視聴者を慌てさせてくれることを期待してたのに。

  • 玲子さんのアレも爆弾のひとつかなぁ

破壊力小さめの手榴弾。子供をおろすだなんていまさらだよ、ああいう方法で妊娠したら弱みにもなりえることぐらい予想がつきそうなもんなのに、そんな簡単な計算も覚悟もせずに「遺伝子が欲しい、政治家にする」なんていってたの? なんでも冷静で計算ずくな大人の女の仮面が少しはがれたね。

  • 菊リンの恋人について

死なれたっていうのもあの言い方だともしかしてウソという可能性もある? 菊リンが死と言うときは物理的な死のみを指すのではなく観念的な死も含まれているようだ。海里に一度死を体験させるというのもしかり。だから恋人は死んでいない。O次郎に似ているのでもなく、O次郎本人だった。つじつまの合わないところはO次郎は記憶喪失だったから。なーんて、さすがにそこまで行くと無理ありすぎか…ごめん、撤回します。

  • 諭吉はあっさりフラれてかわいそう

確かに「僕は(彼女の)携帯を見ます!」なんて堂々とぬかす諭吉はウザイ。「ちょっと気になる人」と言われただけで(しかも面と向かってではない)、「好きです、もう愛しちゃってます」なんて先走りされるのも思い込みが激しすぎてコワイ。やっぱストーカー体質なんだわ、キモッ…とメイが怖気づいたとしても仕方ないわなぁ。

  • というのを差し引いてもメイは悪魔だ

人は失ってはじめて大事なものがわかるというような菊リンのセリフがあったけど、メイの場合は、ケイを失いかけてケイが大事だとわかったのか。いや、違うだろ。失いかけたもんが、ちょっと惜しくなったんじゃないかなぁ。メイっぽい言い方をすると、『クラスにかっこいい男の子と、どんくさい男の子がいました。どんくさい子がいつも気になっていたんだけど、かっこいい男の子から告白されて、周りも「メイちゃんいいな〜」っていうし、なんか断れないっていうか、その気になっちゃいました』なんて。
でももう遅い。
ケイの心とアイアイの心はシンクロしちゃってるから(あのシンクロ演出はぶらぼー!)、今のケイと結婚してもきっとうまくいかないよ。前門の狼(ストーカー諭吉)、後門の虎(浮気性のケイ)。どっちを選んでもババならば、いっそここで一度すべてを失ってみるというのもアリだぜ、メイ。

  • 最終回の予告にはいろいろと示唆がありました

メイの結婚式に列席していたアイアイが驚いていたのは、きっと…。菊リンが泣いていたのは…。諭吉がまだメイを諦めてなかったということは…。示唆から読んだことが、当たっているかどうかは野島の胸先三寸。海里とO次郎は鉄板だし(信じてるよ!)、後がどうなるかは、あんまり予想しすぎてももったいないんで、情報を入れないで楽しみに待つとことと致しましょう。