NHKスペシャルドラマ『白洲次郎』第一回(1)


面白かった〜! ええもん見せてもろたー!!!って感じ。
激動の昭和初期という設定でありながら説明的なセリフを極力省き(たまにナレーションが入るけど必要最小限)、そのくせ見せるべきところではじっくりとセリフのない間(ま)をふんだんにとり、格調高い映像作品に仕上げていたのは、さすがNHK。脱帽。
当然潤沢な資金力あってのことだが、主役の伊勢谷友介の存在感が突き抜けてたね。
姿形、立ち振る舞いが美しい。英国人上流階級の間に置いても堂々とした押出し、ケンブリッジ留学生活を物語るのに写真をスライドしていくやり方がこれほどに効果的であったのもその姿あってこそ。こんな役者がいたのか!? という物知らずはあまり邦画を見慣れていないゆえなので許したもう。流暢なクイーンズイングリッシュ(なんだよね、たぶん)、そのくせ日本語のセリフを言うとややカツゼツが悪いところ、それこそ白洲次郎をやるために生まれてきたのか?と思われてならんほどにはまっていた。キャスティングした人、お手柄です。
にしてもいちいち癪に障るほど粋だねぇ、白洲次郎は。正子との初対面のシーンは、おめーら日本人同士でずーっと英語でしゃべるんかよっ!と呆然としちゃいました。キザでキザでキザすぎです。でもキザというよりイキなのだよねぇ、そこが悔しい。んで、カッコイイ。ああ、呆然としたんじゃなくて、ボーッとしたのかも、正子と同時に一目惚れしたのかしらん。
ダメだ、まだちょっと冷めやらぬ。頭冷やしてまた書くね。(つづく)