セルフレジ

近所のスーパーにいきなりセルフレジが出現していた。
えーと、これって、なんのために設置するんだっけ? 人件費削減? メリットは他にもあるけど結局はそこだろう。
使う側からするとセルフレジって、なんか人間としてのモラルを問われているプレッシャーを感じます。焼き鳥10本パックに入れてたら、つい8本なんて虚偽申告しちゃいたくなる、そんな誘惑に勝てるだろうか…なんてね。
不正防止の機能はついてるのかしらん? 不正するつもりはさらさらないが、間違った操作をしたりキョドったりしたら、次の瞬間店員さんにわらわら取り囲まれちゃうんじゃぁ…などと気の弱いアタシは想像して過呼吸になり、で結局取り囲まれる…こりゃとうぶん近寄れそうもなさそ。

  • でも…使ってみちゃった〜、へへっ。

今日のお買い物は3点だけだったし、4台設置されているセルフレジには指南役の店員さんが2名張り付いていて、お客さんがちょっとでも困っている気配を察するとすぐに飛んできてくれる。だから、店も客も安心。わらわら取り囲まれることもなさそだし、それにさ、「ええっ、こんなおじいちゃんが?」というご年配が果敢にチャレンジしているの見つけちゃったらビビってるわけにはいかんぜよ!

なにこれ、めっちゃ楽しー!
レジ台の右側にカゴを置き、左にセッティングされている袋へ商品を移動しながら途中でバーコードをスキャンする。スキャナーは据置き型(商品をかざすだけ)と、ハンディタイプが用意されており、ものすごく本物のレジっぽい(いや、本物だってば)。作業の切り替わり時に、目の前のタッチパネルで「お買い物開始」やら「お支払いへ」などのボタンにタッチしてフェーズをすすめる、という仕組み。
豚こまパックをスキャナーにかざしピッと音がするだけで「おおっ」と喜ぶアタシ、もはや気分は「リカちゃんのお買い物ごっこ」。カードでお会計(現金も可だが、初心者はカード決済がおすすめ)を終えて袋を持つと、指南役の店員さんが「ありがとうございました〜」とお見送り。すげー。店員さんの手をわずらわせることなくスムーズに初めてのおつかいを終えたアタシって、なんかすごくない?という達成感と満足感、たまらんねこりゃ。
もっとも今のところは非日常の楽しさであって、慣れればたいした満足感もなくなってしまうのだろうにしても、これは素晴らしいアイデアかも。4台のレジにぞれぞれ「パンダレジ」とか「ウサギレジ」とか意味不明な愛称をつけていたのは、お店の側も「ごっこ遊び」を意識してのこと?
懸案の焼き鳥10本の誘惑は、バーコードのついてない商品が含まれる場合は有人レジへということなので、ありませんでした。
これはホントに楽しいので、ぜひともやってみて!