『プライドと偏見』

DVDようやく借りてみたんで感想を。
公開当時からBBC版のコリン・ファースと散々比較されたマシューさんは、内面に情熱を秘めているというよりは、むっつりすけべ?な感じ、さらに告白はひどく唐突な印象。でもダーシーの根暗っぽさがでていてなかなかよかったように思う。いつ湖に飛びこむのかと楽しみにしてたのに(BBC版の名場面のひとつ)、飛び込まなかったのは額が後退してたから?
キーラ・ナイトレイのキレイさは尋常じゃねー。どこを切っても美しい。ギリシア彫刻と並んでも遜色なし(そーいうシーンがあるのだ)。こんなに美しく生まれたら毎日カガミを見るのが楽しかろう、着飾るのもどんなにか楽しかろう。だがしかし、美人と誉れの高い長女ジェーン(ロザムンド・パイク)に対して、さほど美人ではない堅物の次女エリザベス(キーラ)っちゅう設定にはあわんねぇ。BBC版の姉ちゃんはイメージがあってたし、ダーシーが彼女に惹かれていく理由も丁寧に描かれてていた。まあ、原作をあまさず映像化するには2時間では足りないってことでしょう。
イギリスの深い緑は東山魁夷の絵画のようだし、その絵の中に映りこむ美貌のキーラ嬢を眺めているだけでも充分眼福ではありました。