『水曜ノンフィクション』

  • 孤独死が語る家族▽遺品整理プロは見た

この番組を見るのは実は初めて。いつかお世話になりそうな遺品整理に関してはぜひとも見ておきたいと思ったのでした。
死んだとき一番近い親族が甥とかになると(自分の場合:その可能性が高い)、あまり行き来もなく(ぜんぜんないよ)、遺品整理にも立ち会わずに金目の物以外はぜんぶ処分してくれとか言われちゃうんだね。写真は捨ててもらってかまわないけど、家具も食器も観葉植物も全部ゴミにされちゃう。ああ、むなしいなぁ。
などとVTRをみながら思う。
この番組、VTRがいいね。たんたんと事実を映し、意図的なナレーションも控えめで、視聴者に考えさせる余地があって。なのにスタジオトークがイケてない。コメンテーターの言っていることが、まるきり耳に残らない。残らないどころかそもそも入ってこないの。スタジオトークやめればイイ番組なのにとおもった。
あ、一つだけ肯けたコメントがあったな。最初のほうで誰が言ったのか覚えてないですが。
孤独死という言い方がすでになんらかの判断が入っている。一人で死んだとしても不幸だったとは限らない。実際には孤立死、独居死に過ぎないのに、孤独死と言われてしまった時点で不幸な死にされてしまう」
というようなニュアンスのことを。そーだよね、アタシもいつも思ってる。
一人で死んだからって孤独であったとは決めつけないで。これから死ぬ人はたぶんものすごい確率で孤独死することになるでしょう。その晩年が確かに寂しいものであったかもしれないとしても、子供時代、青春時代、青年期、…どこかしらには楽しかったこといっぱいあったはず。たんに最期に一人で静かに息を引き取ったからってことだけで、同情されたくはないです。
先月末に香山リカさんが「ハッピーな孤独死」をテーマにした勉強会を開いていたの、きっとそういう意味もあったんだろうな。