2009冬の新ドラマ(8)

沖縄の離島へ駐在さんとして赴任した元・新宿署組織対策犯罪課の坂口憲二が、島民たちと繰り広げるてんやわんやのほのぼの島唄…らしいが、いやもしかしたら違うかも。すんません、実は15分すぎのCM中に浮気したNHK*1がおもしろすぎて戻ってこられませんでした。でもあのまま見続けてもあんまりおもしろくなりそうもなかったんだもん。
心の滋養になりそうな沖縄離島の海よりも、ほのぼの駐在ライフよりも、アタシは歌舞伎町で新宿鮫ばりのエグい活躍をしてくれる坂口のが見たかったです。あるいは、坂口と入れ違いの人事交流で沖縄署から新宿署の"マルボウ"ワールドへぶち込まれたウチナンチューが、飛行機に持ち込んだ島豆腐の匂いでまず一騒動、みやげのハブ酒を配って婦警に嫌がられ、琉球古武術暴力団をぶちのめす、などクロコダイルダンディー(あ、古い?)なみのベタで破天荒な活躍をしてくれるってのもいいな。あるいは…あるいは…あるいは…。
というわけで惜しまれるドラマでした。

  • 相棒

新ドラマじゃないけどさ、亀山がいなきゃアタシにとっては「相棒」じゃない。ゆえにこれは「新・相棒」として認識。「新・相棒」の正月SPは予想にたがわぬつまらなさで、そのつまらなさが「ふっ、やっぱりな」と嬉しくもあり淋しくもありいろいろと複雑な思いが交錯し、亀山の影がなんど胸を去来したことか。田畑智子がこのまま右京さんの相棒におさまったら立ち直れん。まあ、そこまでスタッフがバカじゃなかったようで、ホッ。
そして迎えた1月14日。
「これがきっと相棒の見納めになるんだろうな…せいぜいがっかりさせておくれ」と覚悟して臨んだ通常放送「新・相棒」第1話(=「相棒 シーズン7」第11話)が、くっ不覚、まさかあんなに面白いとはっ!!
夢中になって画面に食い入りながら、
「なんで面白いんだ! ちくしょー!! 面白いわけがないっ。くっ、こ、こんなの相棒じゃ…でも面白いっ」
そして最後の最後まで、
「ちくしょー、やられたー、面白かったあー!! 益岡徹えがったー! 右京さんかっこよかったー!」
それにしても、なんなんだこの脚本。このアタシに途中から亀山の不在を忘れさせてしまうなんて、ムゴい、ムゴすぎる。シーズン7では文句なしにベスト1、相棒シリーズ全編を通しても白眉じゃないっすか? あっ、しもた、シーズン7だと認めてしまった。ううっ、相棒を見捨てるのはもう少し待つことにするわ。なになに脚本家はハセベバクシンオーだと、相棒初のスピンオフ小説「鑑識米沢の事件簿」を書いた奴だね。ってことは当然映画にも期待しろってこと? ねーねーそーなの??

*1:NHKスペシャル 女と男 最新科学が読み解く性 第3回