またまた箱根へ(1)


うわ、またも更新をだいぶサボってしまいました。しばらく毎日更新を心がけてみようと思うので見捨てないでね。
さて先週末またまた母と箱根へ一泊旅行してまいりました。目的は紅葉? いいえ、残念ながら今年の紅葉はタダでさえ遅めだそうだし、普通でも箱根の見ごろは11月初旬。それでも「まだかなぁ…でも少しぐらいは」と願ってはみたものの、やっぱりまだ早かった。ロープウェイから「あそこ少しだけ赤くなってっぽくない?」と地上に目を凝らしてみたり努力むなしく、秋風だけがぴゅーひゅるる。
そんな旅行のさわりを少しレポいたしまする。

  • KKR宮ノ下

宿泊は誰でも泊まれる、安い安心の公共の宿KKRにしました。宮ノ下から2つ目の木賀温泉というバス停で降り、車一台くらいしか通れない急なうねうね坂を登りきった突き当たり。その坂は健脚を誇るアタシとて、とても歩けるような道じゃぁありません。宮ノ下駅からなら宿の車で送迎してもらえますが、富士屋ホテルティータイムしてからの訪問だったので「さすがに他のホテルまで迎えに来いとは…」。で、タクシー。
ここは温泉の水質(透明)がよいのだそうです。だからというかなんというか豪華温泉気分を期待しちゃいかん、鉱泉を味わう通向けの宿なのだ、きっと。というのも建物がちょっと古めなのです。飾り気がなく、まあ実質的? 部屋が心持ち狭かったり、5階建て(地上4階地下1階)なのにエレベータがなかったり、ロビー横のトイレ入り口は「小人国か!?」という趣向が(笑)*1
露天風呂(男女別)が本当に建物の外にあって、ちょっと意表をつかれました。ロビーからいったん建物の外(駐車場)へ降りて、建物の裏手へ回りこむ小道を歩いたところ。うーん、ちょっとセキュリティ上どうなのかという気も。おそらく、道のどん詰まりにある宿だし、不届きものはいないという前提なのでしょう。あ、不安にならないで。女性用は高い木の壁に囲まれているため横からのぞかれる心配はありませんから。まさに屋外の空気の中、岩風呂につかって天を仰ぎ見る。うっそうとした緑、そして真上に天空。明るいときに入ったら気持ちよさそです。露天風呂は6時まで、ぎりぎりに入ったらもう暗くなっていて青空のかわり一番星を見つけました。内風呂は2階にあって、狭からず広からず(と、あっさりながす)。
ここは食事目当てのリピーターが多いとかいう評判。さて地下一階の大食堂でいただく会席料理は、さほど変わったものはでませんが、いくつかは「お、これ、いままで食べた似たような料理の中で一番ウマい」。たしかにこの食事ならまた来てもいいかもと思える。ただしエスカレータが付いたら!です。部屋が4階(最上階)だったんで、食事に地下まで5階分昇降するのが、えれーたいへん。「こりゃたまらん」「温泉客は年配者が多いんだから、なんとかしてくれないと」とぼやきっぱなしの階段昇降。部屋置きのアンケート用紙に「エレベータ嘆願」をあげるつもりだったのですが…うう、忘れました。

  • 早雲山ロープウェイと芦ノ湖遊覧船

小田急のフリーパス(2日間で5000円)を買っていたので、小田急系の乗り物は乗り放題。ご存知でしたか、早雲山ロープウェイは今年の春から設備が新しくなったのを。だからどこもかしこもピカピカ、輸送力も大幅にアップ。紅葉にはまだ早いのでもっと空いてるかと思ったら、それでも乗るまでわりと並びました。ケーブルカーも満杯だったし、寂れたりとは言えやはり手頃なレジャー先なんですね。
芦ノ湖遊覧船(海賊船のほう)も、「うわわ」と悲鳴をあげるほど乗船口に大行列。600人以上は乗れるみたいですが、それでも乗りきれるの?
Q)乗れたとしても座れるの?
 ==>A)座れません
もしも混んでいたなら、迷わず1等席に乗ることをオススメします。紅葉前でこれなら、紅葉ピークはかくや。フリーパスに450円の追加料金が必要ですが、それ以上の価値はあり。まさに天国と地獄です。2等席は座席は確保するのが難しく、あふれた人たちが船室や通路やデッキにわらわら。特にデッキはまるで「引き上げ船かよ?」というほどぎっしり(例えが悪くてすみません)。一等席はゆったり「どこ座るー」と余裕綽綽。あまりの1等席との待遇の違いに、なるほど『タイタニック』のジャックとローズの属する階級差はこんなだったのかぁなどと。おおげさなようですが、マジ。2等客のデッキのすぐ横に柵一つ挟んで1等客のデッキ。広々と独り占めのデッキで湖風に身をゆだねようとしたものの、そそくさ船室へ退散したアタシ。だってフランス革命前夜、シトワイヤンの横を馬車で通り過ぎるオスカル様みたいに、人々の視線がちょっと怖かったのデス。
(つづく)

*1:ドア高が低かっただけなんですけどね。ほおお、って感じ。昔の日本家屋って鴨居が妙に低かったりしません? あんな感じ。わかるかなぁ?