そんなに曲がってますか?


2〜3週間痰がらみの咳がとまらず、検査のために呼吸器科へ。造影したての肺のレントゲン写真を見ながら医師が開口一番、
「うん、背骨が曲がってますね」
「は? センセイ、それは咳とは関係ないですよね?」
「ないですけどね、ほらこうS字に、ね」
もう一度言っておくと、ここは呼吸器科デス。そのあとは、きちんとレントゲンやら他の測定値の説明を丁寧にしていただきましたが、ひととおりの説明を終えた後になぜかカルテの肺の白地図にS字にまがった背骨のラインを書き加えてるのはどーしてですか?
「せ、センセイ、それ(背骨)は咳とは関係ないんですよね(そー言ったよね?)?」
「ないですけどね、ほら、こんなふうに曲がってるよ、ね」
と、レントゲン写真と自分のドローイングを交互に見比べてやや得意げ。おいおい。医者にそこまでこだわられると気になってくるじゃない。で、いちお、
「整体とかで矯正してもらったほうがいいんでしょうか?」
訊いてみました。
「いや別に…。なにか痛いとか、凝るとかないんでしょ」
「ないです」
「じゃあ、特に(行かなくても)いいですよ」
あ、そーなん…。
肺活量、排気量、排気速度なども測定し、咳喘息(せきぜんそく)との診断。結核の疑いも晴れ(かなり真剣に入院のこととか心配してました)、たいしたことはなさそうで一安心ではありましたが。そんなに曲がってるのか…ふっ。