『ターミネーター3』


テレビでやってましたね。ターミネーターはもう飽きるほど何度も見たんで満腹だわさと思っていてもチャンネルを合わせちゃうとやっぱ見てしまう。といっても今回見たのは後半1時間ぐらいだけれども。
パート3の敵役はなんだっけ…ああ、コナーが大人になっているんだっけ…えーと、そうだっけ? パート2でやんちゃでかっこよかったエドワード・ファーロングが成長したにしてはなんというか、もー少しかっこよくなっててもいいだろー!なキャストにダメだししたくなりますね。 例えばほら、ヴィゴ・モーテンセンなんかにやらせたらどうよ。ロード・オブ・ザ・リングのアラルゴン、めまいがするほど良い男っぷりでしたもの、きっと惚れ惚れとするほど男らしいコナーになったことでしょう。え、それじゃシュワちゃんが霞んでしまう? ま、たしかに。だからこーいうキャスティングなのだと言われればなるほどそういう力関係は受け入れざるをえまいとしても、コナーっち弱すぎ。これが刑務所で身体を鍛え続けてムキムキボディを手に入れた最強女戦士サラ・コナーの息子かよ。革命ゲリラのリーダーになるのかよ。やることなすこと思いつきで頭も悪そう。「とほほ、どこで教育を間違えたのでせう。悲しいぜ」、サラ母ちゃんが泣いてます。と母の気持ちを忖度している間もテレビの中では破壊しながらの追いかけっこが続いておるようで。
パート3の敵役は、そうそう、ムダにきれいな姉ちゃんでしたね。何度も見てるもの、覚えてますとも(ホントか?)。この姉ちゃんナイスバディだし無表情なとこが不気味で良いが、いまいち強さが感じられないが惜しいね。1のシュワちゃんや2の液体金属デカに比べると迫力にかける。追いつめられる恐怖が盛り上がらないのは、女だからというよりも演出の問題って気がします。やられてもやられても死なないとこは同じなんだけど、あっさりやられやすい。防御が弱い。「どうせまだ放送時間はあるから、生き返るんだろ」などと余裕でみてしまう。パート1や2のときは「まだ時間があるから、生き返っちゃうの? いやー、もう勘弁してー」と泣きべそになったもんですが。それになんかね、何度も見てる割にどのシーンもあんまり記憶にないのだよ。パート3ってこんなんだったかなぁ?
あ、なんか女ターミネーター瀬戸朝香に見えてきた。Age,35の影響か。じゃあ逃げてるコナー&ケイトは椎名桔平田中美佐子シュワちゃん中井貴一? うーん。コナー&ケイトを貴一&美佐子にしてシュワ=きっぺいでもいいけれど、そーすると最期にケイトがコナーを裏切ってターミネーターと結ばれてしまうので*1、やっぱキャストは最初のほう。などと当て見しているうちに「結局歴史は変えられないんだ」などというオチに堕してしまった『ターミネーター3』。へ、これで終わり? 瀬戸と貴一が爆死心中するカップリングはいいとして(いいのか?)、ターミネーターのミッション・コンプリートにしてはひねりなさすぎ。パート1の迫り来るギリギリの恐怖とかパート2ラストの自己犠牲へのカタルシスだとかああいうのがないのです。
で、アタシはここへ至りようやく思い出しました。「そいや、ターミネーター3は見たことなかったかも」

*1:ターミネーターAge,35バージョン』では貴一&美佐子夫婦が最終的にダブル不倫を成就させて、「貴一&朝香、美佐子&きっぺい」カップリングにトランスフォームします