都市計画変更にともなう住民説明会なんぞに行ってみた


場所は小学校の体育館。校門をくぐり「ゲートが低いのう」、校舎の脇をとおり「朝顔の鉢が並んでるー」、体育館に足をふみいれただけで「おお、この床の色、てかり。バスケットゴールが天井に引き上げられておるわい、そうだったそうだった」などと母校でもないのに郷愁をそそられてしまう、アタシ。子供がおれば学校なんざPTAや授業参観であきるほど入るんだろうが、シングルにはそーいう機会がないのでね。
肝心の説明会は、スライドとか資料とかよくできてるなあというのに感心しふむふむと静聴、後半1時間ほど時間をとって行われた質疑応答がたいそう興味深かったです。
「あ、そこはアタシも知りたかったとこなの〜」というポイントをついた質問が多い中、ときに首をかしげるようなものもあり。「暴走族(や住民以外)が入って来ないように(都市計画)道路を(オレのマンションの先で)行き止まりにすることも検討して」など。住民サイドの狭い視点からということもあるし、多少の我侭を言うのは権利ではあるし仕方ないが、おのれはホンッとに自分のことしか考えておらんのう。誰しもそーいう理想の住環境を思い描いているけど我慢して譲りあって生きておるのじゃ。道路はおのれのためならず。アタシも家の前の公道を通行止めにしろ!とショッチュウ思います。うるさいんだもん。車の群れにバズーカを打ち込んでやりたくなるけど、残念ながらバズーカ持ってないし。
あるいは、なんでそんなとこにそうもしつこくこだわる?というピントのずれた質問をマイクを握ったままえんえん繰り返す人。以降、質問が終わったらマイクをささっと取り上げるようになって苦笑。
あるいは、自分の趣味的質問をはじめるわ、話くどいわ。さらになんども手をあげて同じ質問をくりかえすんで空気がいっきにたるむ。興味を失って会場をでていくもひとちらほら。少し空気を読んでください、おじいちゃん。
かくもまあ、いろんなお人がおる中で、こーいう人たちにちゃんと説明をしてある程度ご納得をいただいたうえで計画を進めていこうとしたら時間がかかるもいたしかたなし。お役所は仕事が遅い!と日ごろより慨嘆してしておりましたが、有象無象諸行無常天衣無縫の意見質問意義主張趣味欲望をぶつけられ、ときには罵られ刺され撃たれたりするお役所仕事、って案外思ったよりたいへんなんだなということが理解できたのが収穫でした。がんばれ、お役人。