一泊二日湯河原旅行(2)


2日目、湯河原観光にしゅっぱーつ!

  • 不動の滝

ち、小さい…。落差15mもあるのか?と思わせるかわいらしい滝は、道路から10段ほどの階段をあがってすぐ全景が一望できます。赤い鳥居やお社などが周囲にあって風情はありますが、それらもすべてが「ち、小さい」。滝の盆栽仕立てかと。かわいらしいと思うかしょぼいと思うかは感性次第。

  • 万葉公園

毎週日曜日朝6時から9時には朝市が開催されているようですが、間に合いませんでした(間に合わせる気もないくせに…)。よくロケに使われる独歩の湯(足湯)エリアまで渓流沿いの道を散策できます。のぼりはちょっとしんど。渓流の向こう側にある旅館の露天風呂が白日の下で「あれ、人が入ってるよ!」などあり、なんともおおらか…。

  • 湯河原の街並み

古い由緒ありげな旅館が点在し、それが湯河原にいい落ち着きをもたらしております。「あ、藤村ゆかりの宿だわ」「旅好きだねえ、藤村」など和んだり。敷島館の隣にも大正ムード漂う大きな日本旅館平野屋がありました。朱色の橋、満開の梅、風情満点の数寄屋造りに、うっとり。営業しているかはちょっと怪しい建物もありますが、熱海の巨大ホテルの廃墟がもたらすような荒廃感はありません。大通り沿いは大規模というほどの新しいホテルは稀で、自分とこだけ目立てばいいという無粋な店もみあたらず。しっとりとしたという境地まではゆかずとも、湯河原って以外と俗っぽくないじゃん、いいじゃんと見直しました。

  • 湯河原梅園

湯河原温泉街とは別の山すそに位置するためいったん駅へでてから『幕山公園行き』バスに乗車します。道は細く大渋滞。普段は公園のすぐそばまで行くバスも、混雑のため1つ手前の公園入り口が臨時終点。そこからは緩やかな上り坂を800mてくてく。ところどころ青島みかんや梅干など素人露天で目を喜ばしながらなのでそれなりの道行ではありますが、足の悪い母にはちょっと可哀想だった。
「やっとついたー!」
山の斜面には4000本の梅とのふれこみ。植樹したばかりの若木も多いのでまだまだ過渡期にある梅山は、7部咲きということもあり遠目には少しさびしい。でも山の中に分け入って四方八方を梅の木に囲まれてみると「桃源郷のようじゃ〜」。梅は近くで楽しむべし。
花にはダンゴ? もちろんありますよ。園内の広場の露天はすべて公営か有志によるもの。だからお値段設定はとっても良心的です。イカ焼きの香ばしいにおいや、甘酒などにも心を揺らしながら、蒸かしたて酒蒸し饅頭セット200円(饅頭1個、お茶、お漬物)で舌鼓。昨年訪れた熱海の梅園は超俗っぽいのもそれなりにおもしろかったけど、こういう手作り感あふれるご近所の底力風なのもオツですね。
<つづく>