一泊二日湯河原旅行


週末に母と湯河原へ。レポを簡単に(感情的に、かも)。

  • アクセス

JRの踊り子フリー切符を購入。2日間有効で東京から特急踊り子指定席往復利用可、小田原〜熱海間のJR&伊豆箱根バス乗降自由で一人4600円。踊り子片道3,030円なのでとってもお得感ありです。
ただしっ!
伊豆方面へ旅行していつもムカつく小田急VS西武戦争に苦い思いをすることもたびたびなのですが、ま、その話は後ほど。
10時半の踊り子で小田原下車、東海道線に乗り換えていざ真鶴へ。

  • 寿司なら真鶴ってホントか?

ランチ。ネットで評判のいいAという寿司屋へまいりました。「タレントのxxが真鶴ならここで」と推奨してたりもするという評判店、真鶴駅からバス5分の家族経営のこじんまりした店です。奥さんらしき中年女性がお店の前で客引きをしているあたりで「ん?」、少し嫌な予感が。「でもま、せっかくきたし」と入店。席に座るも、おーい、いつお茶は出してくれるのー? メニューはまだかー? いたずらにうろうろする店員はいるのにね。ただいたずらに、ながめせしまに。おかみさーん、客引きするより入った客を大事にしにきてくれませんかと思う。ま、接客の素人芸はご愛嬌、これで寿司が評判どおりに上手かったらよいのです。奮発して、地魚の寿司セットの一番いいのを注文(3,150円)いたします。しかしというかやはりというか…ふっ。素人商売もいい加減にしてほしいなあ。タレントと普通客とでは出すネタが違うんですかね。あ、違うのか、そーか。それでも評判を聞きつけてぱらぱら入ってくる客はいる。みんな騙されたと思って帰るね、きっと。「おいしいね」の一言もなく、無言で食って店を後にするアタシ達。「ありがとうございましたー」、愛想だけよくてもねえ、ふっ。
同じ真鶴で、魚市場2Fの「魚座」というお店も有名で、たくさんお客さんが順番待ちをしておりました。町営で値段も適正。寿司がメニューにないのでこちらは対象外にしとったが「こっちにすればよかったね」としょんぼり。

  • 真鶴ケープ岬

真鶴の突端までバスで移動。せめて景観ぐらいは楽しまねば! 岬にむけて蛇行する細いバス路線は、運転の妙技が味わえて面白い。ケーブ岬は、「うん、これはあたりっ!」。寿司屋の印象が帳消しになるぐらいの景観のよさにニッコリ。さらに岬にあるレストハウスもとても良心的、なんたってドリンクバーが200円って観光地でなくても有り得ない安さ。公営でしょうかね。なにはともあれこういうのは嬉しいです。アタシはこちらでアジフライ定食(780円っ!)でお口直ししました。「やっぱキテヨカッター」「あんた、さっき食べたばかりなのに…」。
ところがこの後にまたも悲劇が。
1時間に2本しかないバスに飛び乗り駅へ戻る。と、駅で降りる際に運ちゃんいわく「このフリーチケットはうちのではありませんので…」なぬっ? 行きのバスはOKだったのに。実は、同じ路線を2つのバス会社(西武系伊豆箱根と小田急系箱根登山)がかわりばんこに運行しているのです。で、フリーパスってのはいろいろ種類あれど、たいていどっちかしかカバーしておらん。だから同じ路線に同じバス停から乗っても"たまたま"来たバスが別の会社のだと有料になっちまうという、システムなのです。おそるべし、観光客無視。そして真鶴の印象がまたしても悪くなったのでありました。こんなことしてると誰も来なくなるぞー。

  • 湯河原宿泊『私学の宿・敷島館』

誰でも泊まれる公共の宿です。風情なく、大きくも、新しくもないけれど、手入れが行き届いていてとても気持ち良い宿泊施設でした。従業員もあくせくしてなくて感じがいい。
そしてなにより飯がうまーーーいっ! ここすばらしくポイント高いですね。夕食は会席を大食堂でいただきます。伊勢海老どーんとかいう派手派手さはないけれど、先付け、しんじょ、汁物、漬物、どれも味付けがほどよく上品で、大満足。天麩羅もあとから揚げたてをサーブしてくれますし、おいしかったー。子供や若い人には物足りないかもしれないけれど、食欲がおちついた年配者に配慮した食事内容という感じがします(量じゃなくて華やぎという点で)。これで地酒とかせめて地ビールぐらい押さえててくれたら文句なしなのになー。
さて湯河原というからには温泉。お風呂は狭からず広からずで、特にこれといった施設はありません。でも源泉かけ流しで湯質がたいそうよろしい。母は「ここのお湯で髪の毛を洗ったらウエーブのたち具合がいつになくいいの」だそうです。
客層。学校関係者?って感じの落ち着いた人たちが多く、エレベータで行き会っての挨拶、譲り合いの気持ちよさといったら(喜)。無節操に騒ぐ感じがなく、ほぼ満室にもかかわらずひっそりとしたたたずまい。湯河原って意外といいじゃん。
<つづく>