SPICE cafe

SPICE cafeの入り口


晴れた日曜日、かねてより気になっていた押上のSPICE cafeへ行って来ました。
押上駅から歩くこと10分。ホントは5分ぐらいの距離を少し迷っての10分。なにせ同行者3人が3人とも「きっと誰かが地図をプリントアウトしてくるだろう」と人をあてにしていたという、よく言えば深い信頼に結ばれていたもので、お店に電話をして「すみませんどこでしょう? 今xxの前ですー」「あ、こっちですかー」「はいはい」ドタドタたどり着いた次第。「え、こんなとこなの?」という路地にひっそりとあるお店なのでした。わかりにくーい。
こじんまりした入り口は、Webの写真で何度もみたとおり、小奇麗で可愛らしい。さて中へ入ると、押上なんて辺鄙な場所(失礼!)だし予約なしでもすんなり入れるかと思いきや、どこから沸いてきたのよアンタらという人たちで満席なのでした。それもそのはず古い木造家屋を改装した木と人の手のぬくもりに包まれたこのカフェは、インド風のオリジナルカレーを出すお店としても有名なのですね。
席が確保されるまでしばし、併設のギャラリースペースで時間つぶしをすることに。4畳ほどのギャラリーでは常時若いアーティストの作品を展示即売しています。今は「秘密結社ねじねじ」さんの『真鍮や銅版、流木など』で作った時計とかオブジェとかアクセサリーとか、可愛いものたち。どれもそこそこ手が出る値段なので、欲しいなーとよだれが…ん、おなかが減っていたせいかしら?
20分ほどで席へ案内されました。ランチのメニューはカレーのみ、4種類の中から選びます。私は本日のカレー(野菜と豆の中辛)に。サラダ、デザート、ドリンクがついています。グリーンレタスに散らした犀の目切りの赤ピーマンはキレイで甘くて、これは真似しようっと。カレーはちょっとすっぱめの独特な風味。ふーん。デザートは杏仁ババロア(だったかな)とドリンク(アタシはコーヒー)。

自慢のカレーは確かにそれなりに美味しい。けれど「絶対また食いにくるぞ!」というほどではありませんでした、残念ながら。それよりもやっぱ雰囲気かなぁ。懐かしいお家に招かれて、「ちょっとお邪魔しに来ました」「いま立て込んでてゆっくりお相手できなくてごめんなさいね」「いいえ、おかまいなくー。あ、ご馳走になりますー」という風な。昔居た場所を尋ねたような懐かしさと、今は客となってしまった所在無さ感とかが相まって、(どちらも錯覚なんですがね)また来たいなという気にさせるのでした。サラダからデザートまでついたランチカレーが850円というのもお得感あり、近くにあればちょくちょく通うだろうな…。