電車男SPブラックパール編


特命係長只野SPと重なるなんてどっちをみればいいのじゃ、困るぞよ。やむなく最初のうちは二つをザッピング、途中から「電車」1本にしぼりました。こっちのがおもしろかったからじゃなくてさ、「只野」のほうで「レストランは緊張しにくるとこじゃありません。楽しんでいたくところです」と気持ちよくお箸を用意してくれた善人コックが早々に飛び降り自殺なんかしちゃうんで、うわー、ひどすぎるーと引いたわけ。只野って現代の必殺シリーズみたいなもんだから、こーいうもんだったね。忘れてました。平穏なほうに流れてしまう、今日びのアタシ、根性なし。
電車はね、ネットの住人、ヲタ友達の松永&川本氏らが変わらない姿をみせてくれたのに、ジーン。「私女だけど」とAA職人、トラ男とソニンカップルが健在だったのも嬉しくて、他の人たちとも全員、「おお、おまいら、変わりないか、元気だったか」と旧交を温めさせてもらったような気持ちがし、同窓会気分だね、こりゃ。エルメスのお友達ふたり(サトエリ、須藤理沙)、電車の父(岸辺シロー)と妹(掘北真希)、エルメス母(秋吉久美子)。みんな、ちょい役なのにちゃんとはせ参じてくれるのね。なんて温かいんだーと、じーん。エルメス弟(もこみち)がでなかったのは…ちょいとさみしかったよーん。
まってました!の陣釜さん白石美帆)。その活躍は予想以上でした。ただし暴走しすぎ、下ネタしすぎ。やりすぎは引きますって。電車男の生活にいきなり「やぁまだ〜〜!」と切りこんで、暴言・暴力かましてオイシイとこだけ攫ってとっとと消える。そんなあっさりとしたかかわり方がよかったのだな。桜井(豊原)も右に同じ。及川部長の出方は○。
肝心の電車(伊藤淳史)とエルメス伊東美咲)たんは、しっかり、たんとでてくれました。その点、ギター男SPのときと大違い。だからこそ、ストーリーがあそこまで荒唐無稽だったことが悔やまれます。タチヒのくだりはいらんがなー。電車は変わらず情けない。もうちょっと成長をせみて「ほおー」と関心させて欲しかった。エルメスは本編のときの神々しさがちと落ちたかな。見る側のハードルが高くなっているから、前と同じじゃつまらない。かといって変わりすぎてもアレなんです。よくできた本編のスペシャルほど難しいもんはない。電車男のSPは、もうこれで打ち止めだよな、さすがに。はっきりいって「もう、作んなくていいよ…せっかくのいい思い出がどんどん壊れていく」と思いましたです、ハハハ。
とばっちりで「結婚できない男」SP(あるのかどうかわかんないけど、まずあるでしょう)も不安になってきた。「電車」とはスタッフが違うからそのまま疑うのも失礼かもしれんが、せめて本編のときのクオリティは維持してほしいなぁ。貯金を食いつぶすんじゃなくてさ。