実名報道に少年法の壁


山口の高専生殺害事件。被害者は20歳の大人の女性、加害者は19歳の少年。加害者の少年が逃亡していると見られていた間、実名報道すべきかどうかで議論があったのは「またか」という感じ。議論というのもおおげさ、議論というほどのこともなし。
週刊新潮が凶悪事件の犯人なのだからと実名報道を決めた。ちょうどその発売日の朝に、少年の自殺遺体が発見されたというのはいやはやなんとも。せっかく投じられた一石がムダにならねばよいが。
杉浦正健法相が「犯人の少年が死亡した後でも少年には家族があり、表現の自由とプライバシーとの関係で問題がないとはいえないという感じもする」とコメント。被害者が19歳の少女だったとしても彼女については実名報道されたでしょうに、被害者にも家族はいるでしょうに、なぜに加害者をそんなにかばわねばならんのだ。みんな優しすぎるのか、思いやりがありすぎるといえばいいのか。わけわからん。