ドラマ『アットホーム・ダッド』


この週末はツタヤで旧作DVDが半額だ。さて何を借りようか、と思ったときに『結婚できない男』ですっかり阿部寛の演技にはまってしまったアタシは『恋愛小説家』と『アットホーム・ダッド』の1巻目をチョイス。ふふ、わかりやすいったらないね。
『恋愛小説家』はジャック・ニコルソンの演じる偏屈ぶりが見ものの映画(そうなのか?)。その偏屈振りには『結婚できない男』の主人公とかなりの共通点があるらしく、これは見なければ!と思ったわけです。
アットホーム・ダッド』はもちろん阿部寛の主演コメディ。実はみたことなかったんですよ。ネットでの評判がすこぶるよろしいようなので、これは見なければと。
で、まず『アット』から鑑賞。CMディレクタで辣腕を振るった阿部ちゃんがリストラされて、いやいやながらも「一時的に」主夫を勤めるお話。当初はプライドが邪魔して「ふんっ、主夫業なんて簡単だよ」「こんなことオトコのすべきことじゃない」などと暴言を吐きまくりますが、なにをやらかしてもうまくいかず、洗濯機の水をだすことすらできなくて(水道の蛇口をひねってなかった)、プライドずたずた。こ、こんなはずでは…。なんとか料理も少しはできるようになって、よし、仕事で疲れてる奥さんにウマいものを作ってあげようと張り切ってビーフシチューを作ってみたのに、「ごめーん、食べてきちゃった」といわれてへこむ。「待っていたのに、なんで電話ぐらいいれないんだ」「上司がそばにいてかけずらくて」「それにしたってなー!」「アナタだってそうだったじゃない!」。こうして少しずつ主婦の気持ちを理解していくのですね。本当に大事なことっていうのは安いプライドでも仕事をしているかっこいい俺でもないんだなということを学んでいくオトコの成長譚なの。たぶんね。まだ最後までみてないから、実はちがったりしてー。
一気に1巻目をみ終えました。2話分にあたります。これは見せますねー。面白い。
阿部ちゃんの演技がどうのこうのを味わうよりも先にコメディとしての面白さにただただ見てしまう。もちろん阿部ちゃんはイイです。妻は今をときめく篠原涼子、力の抜けた芝居が手堅くてよっしゃー。お隣の先輩主夫宮迫博之の演技も実にはまって「ああ、アノ人はいかにも主夫って感じ」と言われるのもうなずける、雰囲気がすばらしい。その妻の中島知子も女社長の貫禄ありですし、子役たちも個性があっていいわねー。近所を牛耳る主婦川島なおみ美も嫌味な役柄をきわどいところで嫌味になりすぎずに好演、永井大滝沢沙織の一見なんのためにいるのかわからないカップルもうまいこと隙間を埋めてて、とにかく全部いいわ。たぶん脚本がよいのだ。大笑いしないけど、クスリと笑えて、ちょっとポロリ、もといホロリ。何度も繰り返しみたいというはまり方はしないし、一瞬たりとも見逃してなるものかというほどでもないけれど、とにかく続きがみたくてたまらんの。
という本能にしたがって2巻と3巻を借り足して、さっそく2巻目も見終えてしまいました。1巻に2話分収録されているといってもCMを切っちゃうと賞味1時間半ないんじゃないか? 時間の経つのが早くって、アットいう間にエンドです。やばいなぁ、このまま本能のまま突き進むと3巻目をみてしまいそう。えーい、自省せねば。これさ6巻まであって、おまけにスペシャルも1巻あるんだよね。やばいなー。次の半額まで我慢できるかな、アタシ…。