英語嫌いのこと(1)


約2年間外資系で仕事をしたせいですっかり英語嫌いになってしまいました。最近はテレビから英語が聞こえてくるだけでチャンネルを替えてしまうテイタラクです。
え、外資に勤務したら英語が得意になるのではと?
ふんっ、アタシのお脳がそんなにふうに単純で賢くできていたらよいのだが、そうはいかのこんこんちきです。もともとアレルギー気味だったところへもってきてさらに食傷気味になっちまったのだよ。
英語が必要なのはこれまでにもいろんな局面でわかっちゃおるのでそれなりに努力はしてきました。ええ、してきたつもりです。
NHKラジオ講座はいうにおよばず(約3年続けました)、CNNを録画して英語で聞いてみたり(意味わからんが耳慣らしにはなります)、通販の英検教材を買い(買っただけで捨てるに捨てられず今も納戸に)、通販の翻訳教材も買い(これも買っただけで以下同文)、ヒアリングマラソンもやり(子守唄に最適。とてもよく寝付けます)、翻訳学校と英会話スクールに通い(通ったからって…ねぇ)、果ては短期留学だってした(短期じゃ意味ないねということを学習)。なのになのに今のアタシはいったいなんなの? もう英語の神様に愛想つかされてるとしか思えません。
いったい幾らの無駄金が英語のために費やされ消えて行ったか考えると怖いもんがあります。のべ300万円ぐらい? うげー。
そりゃ全額ムダだったというわけじゃござんせん。何がしかの進歩はありました。大学を卒業したばかりの「一生外国なんていかないからいいもーん」と豪語していた英語力ゼロ自慢のアタシに比べりゃ、読み書きだけなら格段の進歩をしてます。今の語学力がありゃ大学受験ももう少し楽だったのに。でもね、あんだけ金と時間を掛けて、こんだけかよ?な成果の薄さがますます苦手意識を増大させるのもまた悲しき事実。
中学から数えりゃ何十年も英語をやっているのにいまだに外人の前にでるとカタまってしまうって、いったいどーいうことなのでせう?
日本の英語教育が悪いのか。最初の数年の学習方法が間違っていたらもう取り返しがつかんのだろうか。いやいや、学校のせいにしてはいけません。アタシは本人の適正の問題だと思います。アタシには英語の神様はついておらんのですよ、そもそも。
そんな適正のないアタシが外資の会社ではかなりムリをしました。マニュアルとかEメールとか英語の文章をどうしても読まなきゃいけならんとき、周りがつらつら読んで「あー、こんなこと言ってるよ、わはは」なんて笑うのに遅れまいと(既に遅れているが)、Webでアルクの英和辞書と首っ引きで翻訳し(アルクさまにはたいそうお世話になりました。これがなかったらどうなっていたことか)、ようやく「あー、なるほど」なんて。ああ、涙ぐましい。けれどそれも辞めるまでのことです。辞めてしまってプツンと切れました。
「もーいやだ! 英語なんて金輪際やらんっ!!」