IKEAレポ

IKEA,でけーや

  • 到着

京葉線南船橋駅から歩いて5分ぐらい。でかい、めだつ、迷う心配はありません。入り口への人の流れは、平日の昼間というのに、まばらながらも途切れがない。たかが家具屋に、こんなにどんどん人が入っていくってありえません。もうこれだけで、ここが普通の概念の家具屋じゃないんだろうなってことが感じられます。
到着したのは3時半。家をでるときの予定では「さくさくみても広いから1時間ぐらいはかかるかな、そのあとはららぽーとに寄ってもいいか」なんて思っていました。と、とんでもない! さくさくのつもりが、いきつもどりつ翻弄されて、たまに迷子の3時間超! だって広い、見るものが多いんだ。衣食住なら住重視なので夢中にもなるってもんです。

  • 入り口から2FへUP

入り口はいってすぐのとこで、フロア案内のパンフ、商品の番号を控えるためのショッピングリスト、紙メジャー、えんぴつをもらいます。といっても置いてあるので勝手にとるのね。なんでもかんでもここではセルフサービスが基本です。
入り口すぐ横からは子供のキャンキャン声、フロア案内パンフによれば[スモーランド(お子さま預かりサービス)]。「相撲ランド? スモールランドの間違い?」と一瞬思いましたが、スウェーデンにはスモーランドって地名があります。きっとソレなんでしょう(よくわかんないけど)。
まず順路では2FへUP。2Fでは商品を放り込む大きな黄色いショッピングバック、カートをとります。バッグは至る所に入手ポイントがあるので、ムリしてここでとらずともよし。

  • 話題の50円マグ

2Fすぐのとこに山積みされてました。「植木鉢か?重くて使えん」とスルー。IKEAのものは総じて重いですね。家具の重量感に関しては木材の中身が詰まっているんだろうなとプラスに捉えられますが、キッチン用品、金具、小間物類でも重くて大きくて、非力なアタシにはNGなものが多かった。

  • モデルルームは小さなテーマパーク

IKEAのディスプレイのすばらしさ=モデルルームです。キッチン、リビング、書斎、寝室、子供部屋、さらにバスルームまで再構成されて、いじり倒せます。キッチン周りの扉をあっちを開けたり、こっちを閉めたり、「ほおお、こんなふうになっているのか、よいなよいなぁ」。このへんはTVでもいろいろ紹介されてますが実物はさらにすばらしい。モデルルームの数は予想以上。で、どいつもこいつもたいそう面白いので時間をとられます。一つ一つはそれほど大きなスペースじゃないが、そこにノウハウ、ヒント、ツボ、とにかくIKEAだー!なエッセンスが凝縮されているのだね。「こんな書棚もいいなぁ、わー、え、こんなにお安いの!? でもアタシには組み立てられな…あ、組み立てサービスもあるのね、よかったー」とかいちいち脳内でリアクション。こういうとき一人はちょい寂しいね。モデルルームのソファで自宅のように「いいわ」「いいねー」とくつろぐカップルなどがいて、ちと中へ入り辛かったりします。そんなときは「ちょいとごめんなせー」(口には出しませんよ〜)と邪魔します。そんなアタシでも、ダイニングテーブルで「いただきます、とかとか」「へへへ、いいねー」「ねー」などとおままごとモードに突入しているモデルルームは避けますが。
オトナのためのモデルルームも楽しいが、キッズルーム(子供部屋)もこれまた楽し。大人が見ても面白いんですわ。花や虫の形の間接照明とか、ブランコとか、角のまるまったタンスとか、宇宙がテーマの部屋とか、うーん、こんなドリーミーなお部屋で育てたらさぞかし可愛い子に……ふと己の子供部屋に思いをはせて「北側の四畳半、畳と襖、カラーボックス、天井の染み…うあああああああ」。今の子はイイわねっ(嫉妬)。
アタシがオトナでも子供でも、子供部屋は全部IKEAにしますね。子供のいる人はぜひ連れて行っておやんなさい。ガキの欲望に火がついてたいへんなことになりますよ…ふふふふふ。

  • ワープ注意報

2Fフロア内はテーマで分かれ順路に沿って進むと、[リビングルーム→リビング収納→キッチン&ダイニング→ベッドルーム&バスルーム→ワードローブ→玄関→オフィス→キッズ]と見て行けます。「アタシは書斎用の机だけが見たいのだけど」という人のためにところどころに近道もありますが、方向音痴だと「あ、どっかへワープしちゃった。ここ何処?アタシは誰?」状態になりますから要注意。ってそれはアタシだー!

  • 魅惑のプライス

順路の途中には目玉商品が点在し、強烈に誘惑してきやがります。キャンドルホルダー50円「うっ安い、でもいつ使う!」、可愛い形に凍る製氷器110円「似たようなのを980円で…あうぅ」、キッチンクロス3枚組み190円「安っ、買うっ!」とか。ついつい手に袋があると条件反射で入れたくなってしまうような小物たちなのね。で、そーいうのにみんな惑わされてたかっていたりするんですよ。「うわ、100円ショップより安くない?」とか言って、そして条件反射ばかりか、「貴方が2つ買うんならアタシも…」といった友達同士の連鎖反応もあり。アタシもほとんどのケースで手に取って袋に入れかけ、そしていくつかは…。
IKEAのものはこういうちまちましたものに限らずどれもこれも値段を見ると「ぐおおお、おい!なんでこんなに安いの? ○○に同じようなのあるけど、あれは1万円以上したわよ。なんで3900円!?」という驚きに満ちてます。でもね、安くて当然。だって自分で持ち帰って自分で組み立てるって、そうとうたいへんなことだよ。それを金額換算するとこの破格値もそれなりに妥当かなと思えてきます。引き出しのすべりとかは、あまりよろしくないし。展示品はたぶんプロが組み立てたんでしょ、それでこの感じだと慣れないとどうなることやら。普段から日曜大工をやっていたり、ちょっとした立て付けの悪さはカンナ引いて鑢かけて蝋を塗ったりする労を惜しまず、技術の持ち合わせもないと難しかろう、と思いました。ここは家具屋っていうより、家具屋とホームセンターの中間のようなものと思うのがよいでしょう。

  • ビストロ(食堂)&トイレポイント

カフェテリアですね。名物の肉団子には惹かれましたが今回はパス。時間がはんぱだからか、わりと空いてました。あ、そうそうトイレ。この横にしかないので、ここでちゃんと行っておきましょう。1Fも長丁場ですから。

  • 1F

テーブルウェア、カーテン、ラグ、テキスタイル、照明、収納、デコレーションといった家具を彩るものたちが、頭がおかしくなるほどたくさんあります。あまりたくさんあるので自分がなにが欲しかったんだかわからんっ!(逆切れ)。
セルフサービスエリアは、2Fでチェックして番号だけ控えた家具を実際にピッキングするとこです。広くて上のほうまで積んであるまさに倉庫の圧迫感。あまり馴染まない空間。目当ての棚の前で途方にくれている母娘連れなどがおられました。男手が必要でしょう。

  • お会計

平日だからなのかほとんど並びません。さくさく買いました。4点で860円。袋はくれないので、買うか、大きな袋を持参すること。買っても40〜70円。

  • フードマーケット

スウェーデンの食品が買えます。お菓子、お酒、ドリンク、コーヒー豆、スモークサーモン、こけももジャム、ナンみたいなのとか、いろいろ。上のビストロで提供しているケーキとかも冷凍で売っています(なんだ冷凍かよ)。

さてもう6時半! 疲れたー。一休み用の小さなビストロが出口直前でてぐすねをひいています。ホットドックとドリンクのセットが200円、これは食えってことでしょう。食いました。まあまあ値段のわりには美味いです。

  • IKEAは住まいのおもちゃ箱

かなり楽しめたので、また「遊びに来よう」と思いました。「買いに来よう」じゃないのかって? もちろん今度こそあれもこれも買いたいというのもあります。そのために家のいろんなとこの大きさを控えていかなくっちゃとかも。でもね、あまりにも全てが安すぎるから1000円以上だと高く感じてしまう、で、買い損ねてしまうんです。1200円の照明とかなんであんなに高く感じたんだろ…それがIKEA Magicなのです(ってホントかよ)。
あ、そいえばかもめ柄のテキスタイルかわいかったな〜。