軽井沢・小諸旅行(1日目[2])

旧三笠ホテル

軽井沢にやや失望気味のアタシ達、これぞ軽井沢というものをそろそろみせておくれよと、旧三笠ホテルまで足を伸ばすことにいたしました。歩くには遠く雨もそぼふるのでバスで移動。車窓から眺めるカラマツ並木は思い描いたような軽井沢的景色で「おっ、いいねー」。旧三笠ホテル明治37年に岡田時太郎が設計し日本人大工が施工した木造洋館。外観はたいそうフォトジェニック、「おお、これはなかなか」「よいね、よいねー」。拝観料400円払って中へ。昭和45年に廃業するまで数多くの著名人が逗留、当時の宿帳が展示されていたりします。詳しい人が見ればさぞおもしろかろう。内装は、ロビー以外はかなり簡素というか実務的。1Fと2Fのほとんどの部屋に立ち入れるが、そもそもホテルなのでベッドルームとバスルーム、サンルームなど同じような造りが続いてやや飽きるかも。旧岩崎邸とか、旧朝香邸とかのデコラティブな建築に比べると正直物足りないです。それでも外観の美しさはなかなかのもの、往時の雰囲気は味わえるので行く価値はあり。ただせっかくの外観にも一点のシミが…。エントランスの赤い庇が妙に浮いているのです。実はそこは昔テラスが張り出していたけれどワケあってなくなったとか、どんなワケだか知りませんが、ぜひとも復元してほしいものです。その一助としてここを訪れ400円の拝観料を払ってきてくださいませ。

バスで旧軽井沢へ戻る。程よく疲れ甘いものがほしい頃合、ガイドブックで目をつけておいた「あのケーキ屋さんへ行こうよ」。確か店名は「ル・レグラン…?」「ラグレン?」「レ・ルグレン?」、正解はル・レガランでした。昭和っぽい小さなケーキ屋さんは、まったくシャレとらんとこがそそります。昔懐かし系のケーキたちは種類が豊富。ショーウインドーで目星をつけて、10席ほどの狭い店内で賞味。地元のお客さんみたいな人がひっきりなしに買いに来ています。さてアタリはつけたものの、どれを食べようか席についてもまだ迷う。するとOさん、「アナタが“いちごけえき”にしないなら、アタシがそれにする」という。「じゃ、モンブランにする」とアタシ。ちなみにショートケーキとは別に“いちごけえき”というひらがな名のケーキが本当にあるのですよ。で、これがおいしい。アタシも“いちごけえき”にすりゃよかったかな。フルーツ系のケーキがオススメだと思います★★★★