軽井沢・小諸旅行(1日目[1])

hal8182006-05-18


水・木曜と一泊二日で軽井沢・小諸へ行ってきました。「どこか旅行でもしよーか」「じゃあ中棚荘ってとこはどう?」という安直なメールのやり取りがきっかけ。

  • しゅっぱつ

9:48分東京駅発あさま413号に乗車。「平日の朝なんてガラガラだろう」と思っていたら侮るなかれ、指定席普通車は売り切れでした。やむなく「じゃあグリーンで」なんて小贅沢を。グリーン車に乗るのは子供の頃以来で、そのときも同じように普通車がとれなくてやむなく。だもんでもうほとんどはじめてといってもいいぐらいのアタシは当然高揚します。なのに同行のOさんってば「アタシは以前しょっちゅう乗ってたからね。元だんながこういう贅沢を好むヒトだったので夫唱婦随で」などかわゆくないことを申される。くーっ。ま、それはそれとして、グリーンは座席がたいそうひろびろとしていてなにやら優越感を感じまするな。車両はほどよい空き具合、アタシら以外は外人の団体さんで英語が飛びかって図らずも、外人によって拓かれた避暑地軽井沢へ行くのだなぁという気分を高めてくれます。ああ、いい気分。といっても軽井沢には1時間4分で着いてしまう(近っ!)ので、グリーン車の悦楽旅はすぐにおしまい。でもこーいうのって一度やるとやみつきになりそう。

  • 軽井沢

「へー、ここが軽井沢なのねぇ」と、なんとなく嬉しいアタシ。天候は曇りときどき小雨。まずは旧軽井沢方面へ、めざすは万平ホテル。途中からわき道へ折れてささやきの小道へ入る。小川沿いの遊歩道で、沿道は別荘地。林の中に広めの敷地を確保したわりと贅沢なエリアかも。1軒1軒の別荘にそれぞれ適当な寸評を加えつつ歩く。「あ、ここは廃墟っぽい」「家なんて住んでないとすぐに傷むよね」「ね」なんてネガティブな話をして溜飲をさげたり、「ささやきの小道は舗装すべきではない!」など否定してみたり。

  • 万平ホテル

ちょうどランチタイム。ジョン・レノンが逗留したホテルで、レノンの好んだロイヤルミルクティーを飲む、That's観光をしてみましょう。万平ホテル、レトロな建物のわりに風情というか、しっとりした情感に欠けるように思うのは期待しすぎたせいかしらね。カフェテラスでは窓際の席。といっても景色はホテル前庭なので、うっそうとした新緑に鳥の鳴き声そよ吹く風といった高原を感じられません。ホットサンド、ソーセージセットをオーダーし、ロイヤルミルクティーをセットでつけてもらう。「おお、これがレノンのミルクティーか」。ホイップしたクリームが渦巻状にのっていてウインナコーヒーふう。一口目にほのかな甘さが広がり、「ああ、これは美味いかも」「かも」。でもメシのほうはまあまあですね。マズからず「ウマ〜」と感動するほどのこともなく、軽井沢ってこんなもの?と早くもほんのり失望感…。

みやげ物屋銀座。「あ、腸詰屋」「さっきもあったよね」「いくつもあるね」「あ、ここにも腸詰屋」というふうに、軽井沢界隈にはやたら腸詰屋、ジャム屋、蜂蜜屋が多いです。腸詰屋は[腸詰屋]という店名の同一店の何号店とやらだけど、ジャム屋は沢屋、中山ジャム、なんとか農園、フランス語っぽい店名、などなど競合店が隣り合っていたりして、自分へのおみやげにジャムをと思っていたけど「えーい、いったいどこで買えばいいんだよ〜!? 」

旧軽井沢のシンボルですね、いちおう。「えーと、え? ここ?」「小さっ」「小さいね」。入ってみる。「うーむ」「ふうむ」。素朴な木造のちんまりした教会で、本当に祈るための簡素で神聖な教会。立地が軽井沢でなければ、その地域の信者だけが集う、ま、よーするに名所でもなんでもない場所になっているんじゃないかしら。
軽井沢ってこんなものなの?(つづく)