『シービスケット』

大恐慌時代に大活躍し、大衆を熱狂させたシービスケットという名競走馬の栄光と挫折と復活の波乱の実話。
よかったなあ、見ごたえがあった。
2時間を越える映画(140分)って観る前にぐったりしちゃうけど、勇気を奮って見始めてみれば飽きませんでした。そりゃま滑り出しは「いつになったら馬の話になるん?」と焦れたけれども、時代という大きなドラマが背景にあることが重要なのね。シービスの成功までの道のりとか、騎手と馬とのダブル骨折後の復活までの道のりとかの描き方が意外とあっさりとしていてるとこがまたアタシ好み。苦闘の日々をひたすらねちっこく描く手もあったでしょうに、想像の余地があるほうがいいね。
シービスケットのこととなるとアメリカのある程度の年代以上なら、「ああ、あの」と胸を熱くするんだろうか? 挫折しても諦めないことの大事さ。アタシは根性ナシだからすぐ諦めちゃうので、己の所業を振り返って恥ずかしくなりましたが…。とほほ。
なにはともあれいい映画なので、またしばらく時間をおいてから観なおしたいね。