『理想の恋人.com』

離婚した妹サラを心配した家族、姉が勝手に出会い系サイトに登録してしまう。「犬好きの方求む(MUST LOVE DOGS)」(実はこれが原題)。そして出会ったボート職人(ジョン・キューザック)に少しときめき、園児の父(ダーモット・マロニー)によろめく(サラは幼稚園の先生をしています)。気持ちは揺れて…ラブコメディ。
コメディ要素は正直言ってややすべり気味。ダイアン・レインが魅力的なので救われます。
サラの家族に焦点があたりすぎててフォーカスがぶれている印象は、特典映像の監督のコメントによって原因が明らかに。当初の意図ではサラとやもめとなった彼女の老父を軸にすえて家族愛をメインに描きたかったもよう。ところが相手役にジョン・キューザックをキャスティングしまったために、二人のラブストーリーへシフトせざるを得なかったようで。
太っておっさんくさくなってもジョン・キューザックジョン・キューザック。ほんとに太りましたなー。で相変わらずハンサムじゃない。でもなんか誠実そうにみえるのは若かりし頃の面影をこっちが勝手に追ってしまうから? 得してますな。女性ファン(ハーレクイン嗜好)の期待にプレッシャーを受けた監督さん、カットシーンにかなり涙を呑んだようで未練です。
ダイアン・レインはよいねー。「ランブル・フィッシュ」「アウトサイダー」でY.Aスターともてはやされた頃には感じられなかった、自然体でさばけた女の良さがでてきたんじゃないでしょうか。今が旬か。「トスカーナの休日」なども、お話はどうってことなくて彼女の笑顔で持っているようなもんですし。
さてダーモット・マロニー。ハンサムなのに(だからか?)なんとなく不誠実そうで当て馬役者にされてますな。前にどこかでみたなーと思ったら「ベスト・フレンド・ウェディング」で、ジュリア・ロバーツのもと恋人役でした。