芥川賞・直木賞発表

絲山さんは、「処女作を読んでこの人をずっと追っかけようと決めた。出版された作品は全部読もう、文庫化されたら全部買おうと思っている」というほど入れ込んでいる友人が以前推薦してくれたので『海の仙人』と『袋小路』は読んだことあり。それほどハマりはしなかったけれど、おもしろく読了しました。賞は妥当かと。

東野さんが取るのは納得だが、なにもこの作品で…と思ったファンは少なからず。ノミネート作品の出来じゃなくて、「そろそろこの人にとらせとこーか」といった政治的色合いのが濃いんだろうけどさ。ってことは来年は伊坂さんか恩田さんの番かしら? 伊坂さんの今年の『死神の精度』も直木賞候補作品としちゃどーかと思うが、個人的には好きな作家なのでそろそろとって欲しいですねえ。
私事ですが、シェパード系わんこがいれば「あ、ラッシー」、イルカを見れば「あ、フリッパー」と反応してしまいます。でもこれからの芥川賞世代はきっと違うんじゃないかな(と綿矢&金原が受賞したとき思ったんだけども)。「インド人、ウソつかない」は世代を超えてる? 賞の選考委員はきっと「当たり前」というと「前田のクラッカー」とか反応しちゃう世代…。