もしも10年後のチケットがあったら…


そもそもオペラフリークな御仁からがこんなことを言うた。

「今日から『ニーベルンゲンの指環』チクルス。おととしからチケットを買って(トータル168000円!)たのしみにしていたのでござる。指環は何回か見てるけど、4夜通しで見るのは生まれて初めてなのじゃ。」

16万円ってのにも仰天したが、アタシが食いついたのは「おととしから」ってとこ。で、思いつきました。

  • 10年越しチケット

文字通り10年後のコンサートチケットを売る企画。たぶんクラシック。そのコンサートをする楽団が10年後もあるかどうかはひとつの賭けだが、都響とかN響あたりなら80%ぐらいは…。
「10年続く楽団も探すのが難しいけど、10年続く興業屋(チケット販売とか)もたいへんそうじゃな。」
そこは楽団直販にして興行も楽団が責任を持つってことで。
例えば、プロポーズなどの記念として購入し、
「10年後も一緒にいようね」
などと約束して結ばれるふたり。ドラマチックー。
そして10年。
はからずも別離してしまっていたが、たんすの奥にしまわれていた黄ばんだチケットをとりだし再会の期待と不安で会場におもむけば、隣にはみずしらずのおっさん。
「ああ、チケットショップで安く売ってたんですよ」
がーん。