バーゲンシーズン到来


もはや物質は十分に足りているのに、なんで買っちまうんでしょうか。それはバーゲンだから。
「もう上着は買わない!」と誓いを立てて守れたのはわずか3年。またしても買ってしまいました、ダウンジャケット…。だってさ、大雪ニュースをみてると、こんな寒波が来たらアタシの今のタウン仕様のカシミアのコートなんかでしのげるはずがないもの!などと理由付けをし。しかし実際に雪が降ったら必要最小限以上外出するつもりは毛頭ない。しかも関東地方はまだぜんぜん降ってないのに大げさな、という理性の失笑には耳をふさぎ。
えーと、ダウンジャケットはですねGAPのです。
1回目に試着したときに「あ、わりといいじゃん」と好感触はありつつも「おっといけない、上着は買わないんだったわ」と陳列棚に戻し、理性が勝ったのでしたが。あのときあの女の子さえいなきゃ買わなかったはず。そう、アタシが戻したやつを試着した子がいたのですよ。それがかなりすごくとても似合っていて「あ、やっぱアレ素敵かも…」なんて気持ちが沸いてきて、もう一度試着してみようかなと、女の子が棚に戻すのをうろうろと待つ。でもその子は購入を即決してそれを持ち去ってしまった。で、も一度同じものがたくさんならんでいる棚を物色すると、10着以上あるのにどれもXXSサイズばかり。アタシの欲しいのはXS。うーむ。
試しにXXSを羽織ってみる。やば、きつっ。さてどうしたものか。
電車に乗りました。はい、別のGAP支店をめざして。おかしいなぁ、アタシってばそんなに欲しかったんだっけ? なんか目の前で油揚げさらわれちゃったせいで、購買欲に火が着いちゃったみたいです。目指すGAP銀座店にもう着いた頃には、「絶対に買う!」と目の色血走らせ、「どこだ、アタシのジャケットは、おぉここか。よし、たくさん下がっているじゃん。XXS、XXS、XXS…な、なんだよぉ、ここも全部XXSしか残ってないじゃん、とほほー」。しかしです。アタシの情熱は店内を見渡して、ついにマネキンが着ている一枚を発見したのでした。どどどと駆け寄りサイズをチェック。すると「おおおぅ、XSっ!」。周囲にこの大発見を悟られないように目を配りつつ店員を呼び、ついにそいつを我が物としたのでありました。あー、なんか疲れた。