中華街で小籠包を堪能


中華街ではどこのお店がいいかお互いにリサーチしておこうね、と言ってどちらもお互いをあてにしてしまったアタシたち。いきあたりばったりに入ることにいたしました。時間はまだ4時半だというのに、
「実は昼ごはん食べてなくて…」
「えっ、おなか減ったでしょ。すぐどこか入ったほうがいいよね?」
「いや、まだ大丈夫」
「いや、だめだよ。さっさと入ろう。実はアタシも昼はインスタントラーメンでもうおなか減ってるし」
と早くもすきっぱらな二人。まあこの時間ならどんな人気店でもすんなり入れるというメリットはあるよね。お店選びのポイントは、この時間でも客が入っていること。でも並ぶのは嫌。「大通りよりも横道に隠れた名店とかあったりするかも」と無謀に横道に入る。そしてみつけた、そこそこ客が入っているこじんまりとしたお店。店構えには中華街の仰々しさはまったくない。ふっつーの中華料理屋さんに近い。唯一のアピールは小籠包専門店の文字と、店頭のガラスウインドウの中で物静かに小籠包を作っている女性コックさんの姿。
「どうしよう」
「Nポンの野生の勘はなんと?」
「うーん。よくわからない」
しばし逡巡の後、「やっぱこの時間でしかも裏通りでちゃんと客が入っているところ」が決めてとなったのでした。
メニューの品数は少なめ。あまり凝った料理はありません。飲み物にビールと、お燗した10年物紹興酒1合(あとでもう一合追加)を頼み、小籠包ほかをアラカルトで注文。コースメニューもアリ。

  • 肉小籠包:取り皿にはレンゲつき。これでジューシーさが約束されたようなもの。食えば、おお、じゅーしー! うん、ふつーに美味いです。この店、アタリの予感
  • 海鮮小籠包:これも美味い。ただし小籠包としては肉のジューシーさに軍配が。ほかにもフカひれ小籠包、かにみそ小籠包などがあったので、次回は試してみたい。などと既に再訪の意思が!?
  • コーンスープ:特別変わったところはないとろりとした中華風のスープ。なにげないけどとてもやさしい、こーいう味好きだなあ。満足
  • あんかけおこげ:じゅーじゅーいい音。そそります。おこげは小さめでボリュームは控えめ。海鮮中心のアンもいい味。うーん、うれしくなってきた
  • 冷豆腐:豆腐に刻みピータンが乗って、ドレッシング。これはまあ普通
  • バンバンジー:んー。これもまあ普通

食の細くなってしまった女二人はこれで満腹。一人約4100円。
ザッツ中華街!的なイベント性はないけれど、また来たいなと思わせる家族経営な良心的なお店だと思いまする。

  • 上海豫園(しゃんはいよえん):山下町166-13。関帝廟通りを山下公園方面へ下り、関帝廟過ぎてすぐの路地を右に曲がって少し入った右手