おぎのや『峠の釜飯』

hal8182005-12-11


昼飯にスーパーの駅弁祭りで『峠の釜飯』を買った。
子供の頃に家族旅行で横川駅で買って食べたことがあるはずだけれど、味は覚えていない。釜飯の容器を前にして「捨てるのはもったいないね」「ご飯を炊くのに使えるわよね」「植木鉢にもなるかも」というような会話をして、重いのをわざわざお土産として持ち帰った記憶はぼんやりとある。「でもきっと使わないんだろうな」という予感はしていたけれど、やっぱり「せっかくだから」と、とるだけとっておいて、実家の食器棚の奥に10年以上眠り続けていたそのお釜たち。どうやら引越しのときに捨ててしまったらしい。あんがい、横川駅で食べたっていうのは勘違いで、父の出張のお土産だったのかもしれない。
ひさしぶりの釜飯。家で食べるのだから、とろ火で5分くらい暖めてから食べる。少しふたをして蒸らしておいたけれど、上のほうまではあったまってなかった。下のほうのご飯からはほっこりと湯気。ほくほくご飯。うん、さっぱりしている。馴染む味。釜飯の具は、鶏肉、しいたけ、たけのこ、ごぼううずらたまご、グリーンピース、くり、あんず、紅しょうがなど。え、アンズ? 甘そうなアンズとクリは横にどけて、と。しいたけをぱくり。おおっ。具がまいう〜。どれも味付け加減がとてもいい。特に甘辛いしいたけは絶妙。なるほどこれが『峠の釜飯』かぁ。プラスチック容器(お釜型)に入った漬物アラカルトつき。これもさっぱりとしていていい。山葵漬けっておいしいのね。
900円はスーパーで買うお弁当とするとお高いし、量ももの足りない。でもたまにはこーいう贅沢も、うん、ノスタルジックでよいね。