『フィアレス/恐怖の向こう側』

飛行機事故で九死に一生を得たショックで逝っちゃった中年男が家族の心配をよそに無茶しまくるお話(と思ってたら、事故のショックから癒えるまでの暗めなお話でした)。
ほら、DVDのジャケット写真がビルの屋上で青空に向かってクリオネポーズする男だったりするからさ、なんかすがすがしいものを期待しちゃったのよね。そしたらぜーんぜん。死に掛けてフィアレスになり悟ったふうな穏やかさをみせたかと思えば、いきなりヒステリーを起したようにもなるし、事故のショックを分かち合える同じ飛行機に乗り合わせた女性に慰めを求めようとするし、独善的だし、なんか情けない。でも事故のシーンをみせられるとそんなふうになっちゃうのもわかる。リアルで、実際に体験しているようなすごい映像。あれは一見の価値あり。最初の期待(アタシの勘違いだけどもさ)と違ったので、途中まで「あれれ?」って感じだったけども、人間ドラマとしてはなかなかよくできてます。
浮気相手のスパニッシュ系女性(ロージー・ペレス)のダンナ役になんとベニシオ・デル・トロ様がちょい役出演。やっぱ、やさぐれだらしな系男でした(笑)。