ドラマ『花より男子』『恋の時間』


今期のドラマはこれで全部スタートしたことになるのかな。

前にも書いたけどこれ台湾版のドラマみちゃったんで、ストーリーは知ってるんだよなあ(あれが原作に忠実なら、だけど)。F4も微妙にビジュアル負けしていると思う、アタシ基準では。でも見たら結構おもしろかった。
確かにビジュが劣るのは悲しい。道明寺(松本潤)は口の周りの骨格が悪い。松潤は『ごくせん』で登場したときには「こいつはいい男になりそう…かも」と思っていたので、この衰えは…。花沢類の子は目が微妙だし、あとの二人も特にどーというほどのレベルではない。でもドラマとしてみるとなかなかおもしろいのよねー。くやしいけど。初回は赤札を張られた(イジメのターゲットにされたってことね)つくしがガマンの限界に達し被り猫を脱いで、反撃の火蓋を切って落とすことまで。ファイティングポーズをとって足踏みし、道明寺にパンチ一発! よっしゃ〜。うーん、胸がすくぅ。
親の威を借り集団イジメを先導する道明寺とその一派(F4がフラワーフォーだなんてちゃんちゃらおかしい)は、まったくもって腐れ男ぞろい。特に道明寺は腐れすぎ。『花より男子』は超腐敗ボンボンが、好きな女性ができて愛を知って変わっていく更生物語(ホントかよ?)なので、初回の道明寺はワルくてあったま悪そうーに見えたら見えただけ、つくしに頭があがんなくなったときのことを想像して楽しめるってもんではある。ま、一種の猛獣馴らしのカタルシスですな。台湾版よりもつくしファミリーがけなげで可愛らしいとこも好感。台湾版だと金に汚いだけのバカ親だったもん。
さてこの本作、期待外の好感触。この勢いでがんがん突っ走ってくれれば金曜夜のお楽しみには最適かと。

黒木瞳さん、ちかごろ出すぎでは? 美人はやっぱ飽きますので、少しセーブして作品を選んででたほうがいいんじゃないのかなあ、などと僭越ながら思う次第。
さて、小さいながらも会社を経営するバリバリキャリアウーマンの姉(黒木瞳)と、専業主婦子供2人の妹(大塚寧々)の2大典型的女性の対比ドラマ。初回冒頭、姉が妹からの手紙を(なぜか崖で)読んでいる、その内容は「夫も子供も愛していますが、好きな人ができてしまいました」。ほー、そーか。すでに不倫は予告されたと。で続いて姉妹にそれぞれの出会いのお膳立て。妹は、母(八千草薫)が倒れたときに救急車を呼んでくれた男性に一目ぼれ(このさえない男優はいったい誰?)し、姉は、腐れ縁男(伊原剛)に母への便宜を図ってもらって再接近。奴は医者でしかも医局長。このまま一人も寂しいぞ、奴は結婚相手として悪くないんじゃない?とふいに結婚願望にめざめる姉。ここに第三の男(宮迫)がからむ。宮迫は手堅い演技と溶け込む容姿でドラマでもひっぱりだこですなあ。姉のほうに満員電車で痴漢と訴えられて手錠&豚箱送りの哀れな展開。はたして彼は社会的地位も家庭も全て失い逆恨みストーカーとなるのか、あるいは人柄の良さで疑いが晴れ好悪反転し、なんとなく気になる存在へと出世するのか。タイトルからすると後者の可能性高し。とはいえ、どっちにしろあまりそそられず。