911衆院選〜郵政選挙


郵政民営化の是非を問い、蓋を開けてみれば自民党の歴史的圧勝だった。
郵政?べつに民営化したっていいんじゃないの?ぐらいの軽い気持ちでいた人(アタシですね)、熟考して是としている人、否としている人、おおむねネットの世界では是が多かったように思う。だからこういう結果はありえるかもしれんと予測していたが、ここまで圧倒的な結果がでるとは思わんかった。
かくいうアタシも自民党に票を入れた。小選挙区制の千葉x区は自民、民社、共産の3人しか候補が立っておらんのだもの、人柄や実績を問い誰を選ぶという選択肢はない、政策(というか郵政民営化のみ)で党を選ぶしかないじゃんか。ムダはないが、面白みもない。こうなってくるとますます政見放送を見る気にもならん(というのは言い訳だけど)。
郵政民営化の是非を問うのであれば、「郵政を民営化する? YES/NO」という国民投票をするだけではいけなかったのだろうか? そりゃEU加盟を問うた欧州の国民投票に比ぶれば、こんな小さな国政問題をいちいち国民投票で決めているようじゃ、小学校の困ったときの阿弥陀くじレベルに堕し代議士制の意義がなくなっちまいますがね。今回の自民投票の多くが、「郵政を民営化する?」に対して「YES」と答えた。これは擬似国民投票であったのは否めない。「郵政民営化はYES」イコール、自民党を支持するぜ!もう、なんでもやってくれ!!という意味じゃないのだけど、小泉あたりの思惑としては、「おばかな国民にはわかりやすい二者択一に問題を単純化してやって大正解。郵政票? いやいや、わが党への支持が圧倒的だったということでしょう。国民の理解は得られた。イラク問題でも年金問題でも自民党主導でやらせてもらいますよ。文句があっても解散はやっちゃったでしょう」って感じだったりしてね。はは、きわめてマズイ展開じゃのう。でもこれって皆が心配していることだよな。小泉性善説に期待しましょう。
小選挙区制で損をしている共産党
共産党ってのは、路上演説を聴いているかぎりでは言っていることはわりとまとも。でも実際に政権をとったら、なにをするかわからん怖さがある。これはロシアや中国の言っていることが信用できないのといっしょ。選挙区から2名が立つのならば、自民党一党支配に釘をさすために、2番手に共産あたりでバランスをという配慮ができた。しかしながら小選挙区で1名しか当選しないとなると、自分の選挙区が「ここは千葉県で唯一共産党地盤の選挙区で注目です」などと連呼されるのはイメージ的にちょっとイヤ。第一党にするには問題があるが抑止力的には使えるという位置づけの政党(あくまでも私見です)は、小選挙区制で拾える落穂がなくなっていちばん損をしているんじゃないかしらと思うのです。