『女系家族』第10話


電車男のない木曜日〜、つまらないよ〜〜ん、などとふてくされていても余計つまらんので裏番組をみました。
10話は出産を終えた文乃(米倉涼子)がついに爆弾ネタを抱えて矢島家に乗り込む直前までの起承転結の転の巻。うーん、面白いじゃないのっ! 最終回の直前ということでやっとお話が動きだしました。見ごたえがあって結構釘付け。
実は木曜日のこの時間、最初の1話と2話は『電車』でなくこちらをみていたんですよね。ドラマとしてはとても丁寧に作りこまれていてキャストも衣装もゴージャスだし、これはもしや名作かもとまで思った。でも陰湿な妊婦イジメが始まったところで見るに忍びなくなり、アップテンポのラブコメディに逃避したらそのままそちらに取り込まれてしまった。しかし、そんなふうに中盤をみていなくても、話にはぜーんぜんついていけました。だってほとんど進んでないんだもん。見なかった間に、矢島三姉妹による文乃虐め(追い詰め、あわよくば流産させようとする超ネガティブドラマ)がえんえん繰り広げていたんでしょう、これでもかこれでもかと。「なにもここまでやらなくても。ひ、ひどすぎる」と憤るほどラストに用意された文乃の起死回生の一発逆転劇のカタルシスで、ばーんと盛り上がる。「よーし、よくやったぞ、文乃っ!ざまーみろ、矢島三姉妹、うへへへへ」ってなぐあいに胸がすくわけだ。まあ、それは重々承知でしたが、やわなアタシは第1話と第2話の陰湿さだけでゲップがでそうだったのですよ。でもま、今回みただけでも矢島三姉妹(特に長女)の増長ぶりははなはだしく、憎さも憎しという感じで、じゅうぶんでした。
さて困りました。『女系家族』の最終回はぜったいおもしろいに違いない。しかし『電車』はいまやアタシのオアシスです。来週、どちらをみるべきか。ここはひとつ両方をみることにしましょうか。