『曲がり角の彼女』最終回


では、まずドラマ友達O.Rさんからの感想を前ふりに、

途中盛り上がっただけにう〜ん・・・だったかなぁ。盛り上がったものほどそうなんだけど。千春には是非自分で転職先を見つけてほしかった。ま、そんなことしたら話が長くなっちゃって最終回にならないけどね。でもさ、最後の副社長の笑顔はよかったわね〜。続編があったら、千春は転職先のホテルで業績を上げることが出来て仕事が面白くなり、副社長なんてどうでもよくなってしまったりするかも? 一応外資と提携したわけだから、競合ではなく系列ホテルってことになるのよね。グランフォートの提携の仕方ってのは結局都ホテルと同じよね?これってわざと?考えすぎか。さてさてやっぱり椿さんは片思いしてたんですね!!賭けてなくてよかったよ(笑)杏子センセは赤ちゃんできたし!さすがパワフル〜〜。なんだかうれしくなっちゃうね。
後味がいい終わり方!  

ホント、後味はよかったんだけどね〜。
アッシー君化した副社長、千春となつみの長話にうんざりして二人をおいとけぼりにして車をだしてしまう。驚く千春に、なつみが耳打ち、「大丈夫ですよ。副社長なら曲がり角を曲がった先で待ってますよ」「そーか、そうだよね〜えへへぇ」「もぅっ、なにニヤケてるんですか!」ちゃんちゃん。明るく無理なくタイトルにつなげている締めもよかった。ちとさりげなさすぎて、いきなりDVDプレゼントの告知に移ったときには「え、これで終わり???」と一瞬おいてかれたような気が。まあ、無難なフィニッシュで、大とはいえないまでも、満足。途中が盛り上がったわりには、ってトコで星ひとつ減。最後にもうひとつドカーンと打ち上げ花火して欲しかったのが物足りず。
千春&副社長、なつみ&修ちゃん、そして今回は、椿ちゃん&部長の隠しカップルまでもがキレイに納まりそう……アレねー、まさか椿ちゃんの片思いだったとはね。アタシはてっきり既にお二人はよろしくやっているもんだ思ってましたんで、えっ、ってことは前に椿ちゃんがお持ち帰りされちゃった合コンの男ってのは、ぜんぜん別口だったわけか。がーん、しょっく。なにアタシがショックを受けているんだか、いやまぁ。「アタシじゃダメですか。きゃっ、言っちゃった(てれてれ)」なんて可愛く告白されて、リアクションできずに固まっている部長もGood。中年男のいやらしさがなくてよかった。さてさて3組のカップルが成立してみれば、あらまこの部(営業部?)は全員がとっても狭い範囲でカップル成立しちゃっている。はん、そりゃ仕事も楽しかろうさっ。
さて、話戻って、先週のつづきの千春。
別れた副社長と顔を合わせる職場はやっぱつらいなぁ、そこへ渡に船のヘッドハンティングで転職を決める。この流れもイイ。そう、キャリア女の曲がり角は結婚ばかりじゃないのだっ! 自信がなくて迷う千春の背中を押してくれたのは、いままで仕事に無理解だった母親だった。こういう細かい伏線をきっちりフォローしているとこが嬉しい。ところが一転、副社長とうまくいっちゃった、えー、じゃあ転職なんてしたくなーい、とコロリと気がかわる。送別会の席で浮かない顔の千春をみて、職場のみんなは「だったら行くのやめちゃえば」「やめちゃえ、やめちゃえ」などとノンキに煽る。たいていのドラマならそこで、千春は転職を辞めて残留し、めでたしめでたしとなり、視聴しているアタシは「あーもー、ドラマってこういうとこがご都合主義でいい加減で嫌っ…」と苦るところ。『曲がり角』ではダークホースの部長が、「いや、戻ってもらったら困るな。先方にはもう行くって言ったんだろ。うちの会社の人間はいい加減だと思われるじゃないか」と婉曲的に諭す。さらに職場のみんなからのプレゼントを千春の前につるして「やめないんなら、これはやれないなぁ〜」と、逃げ道を用意する気配りをみせる。やるなあ、部長。宴会部長だけじゃなくて、部下の性格を掌握したうえで大人の配慮ができるお人なのでした。千春もプレゼントにつられたように「行きます!」と明るく決意を固めなおす。よっしゃ、それでこそ『曲がり角の彼女』だぁ。
ハッピーで前向きな終わり方はGood。途中の展開も伏線をフォローしまくってて、連続してみていた甲斐があったというもの。それにもかかわらずもうちょいの盛り上がりを望むのは贅沢か。千春&副社長のラブシーンがあっさりだったせいからかしら(抱擁だけなんだもん…)。それは1年後のSPとかに期待しましょう。