『曲がり角の彼女』第8話


日にちがあいたので、もう最大級に印象に残ったシーンしか書けませんが、まあサブタイトル「キス!?キス!キス!」の3つのキスを時系列にいきましょか。

  • 1つ目のキス!?

副社長(要潤)&千春(稲盛いずみ)。副社長からの一方的なキスで、場所はオフィス。しかもキス直後に「悪い、忘れて」とやり逃げする男、取り残される部下千春「はぁっ?」。これだけみるとパワーハラスメント? でもとっくの昔に惹かれあっている二人のはず、5歳年下副社長の若気のつっぱしりがないと、「次の恋は慎重に」と己を律する33歳の千春を動かすことはできなかったんだよね。もっとも千春の決意なぞいつも朝礼暮改だったりするんですが。ともあれ、この事故のようなキスでようやく千春は自分の気持ちに気づく、うん、いいふりでした。やっちゃったほうも、やられちゃったほうも、双方とものびっくりおめめも、いとおかし。

  • 2つ目のキス!

なつみ(釈由実子)&修ちゃん(金子貴俊)。なつみからの一方的なもので「男と女に友情なんてやっぱりナイと思う」という謎掛けつき。さあて、これをどう判断すべきか。さんざん男を翻弄してきた彼女のこと、純情で誠実だけど友達どまりの修ちゃんに対して本気なのか?それともからかっているだけなのか? ううむ、アタシには今のところ判断がつきかねる。

  • 3つ目のキス!

副社長&千春。本日2回目〜。このラストの路上でのキスシーンは印象的でしたねー。「(あのキスを)忘れるなんてできないよ。内心はバクバクなんだからっ」と告白する千春。なんて今週は展開が速いんでしょうか。もう付き合っちゃうのね、二人は。「(前のキスを)やりなおそう」「え、ここで?」「うん」「今?」「だめ?」「いや、いいけども」「ごめん、アタシってムードないね〜」みたいな流れで。見てない人にはわかりにくいでしょうが、「やりなおそう」の言いだしっぺが千春で、めんくらっているほうが副社長です。そして、キ〜〜〜〜〜ス。副社長&千春がまさかあそこまで思い切ったキスを堂々とするとはね、ええ、めちゃくちゃ嬉しいです。時間は長いわ、千春は大胆にも抱きついてくるくる回されちゃってるし、路上でなんともまあ大胆な。でも素敵でした。日本のドラマのキスシーンって、妙に生々しい感じがして、見ているのがこっ恥ずかしくなったり、目をそむけたくなったり、もーいいよ、しつけーよ、ってな気になることがあるけど、この二人のはあんなに長くても、ぜ〜んぜん。情熱的なわりに、なんか可愛らしさもあるキスシーンってのは秀逸ですよ。よかったね、千春、要副社長。見えない花火が打ちあがっていたようでした。

  • 印象に残ったシーン

堀内シェフへの杏子先生の切り替えしがお見事。「ん、何を知っているのかなぁ?」義姉に不倫してたのがばれたのかとカマをかける堀内を、「アタシは何でも知っているわよ」とカマで一刀両断する杏子先生。良くぞ言った、かっこいい! 小さな伏線がどれもきちんとつながって大事にしてればこそ、こんなわずかな会話も活きてくるのです。もしかしてこの作品ってすごい名作なのかもね。今回は特に名シーンがたくさんあったので録画しときゃよかったなぁ。