『キング・アーサー』

紀元5世紀、ローマ軍がブリテンから撤退する際、ブリテンをサクソンの侵略から守るために残留したローマ軍司令官アストリウス(とかなんとか)がアーサー王伝説のもとネタである、なる最近の学説(わりと信憑性が高いらしい)をもとにした、サーガ。
なんとかがんばって最後までみたんだけども、つまんなかったよおお〜。実はおととい最初の30分だけみて「つまらんのう・・・」と思ってストップし、それでも10日までに返却しなきゃならんので夜にとりあえず見ることにしたが、つまらんもんは日を置いてもつまらんのですな。当たり前か。
アーサーはローマの軍人だった!
ってな設定自体はなかなかわくわくさせられるものがあるでしょーが? しかしいかんせん、映画はわくわくせんのよ。だって、アーサーがいまいちなんだも〜〜〜んんん。かっこ悪いわけじゃないんだが、かっこいい!アタシもアナタについていくわ!!と思わせる強烈な個性も魅力もないの。ランスロットも、てーしたことねーし。戦士同士の友情もいまいち描ききれていないし。あ、ハゲの子沢山はえがったな。あと、グィネビア役のキーラ・ナイトレイも紅一点がんばっておられました、ええ、やや、がんばりすぎなほど(苦笑)。あと、監督がやたらと力を入れまくっていた戦闘シーン。すまん、アタシは騎士同士のドラマをもとめていたので、そこらへんは早回ししちまいました。
特にオススメはいたしませぬ。ってここまでいわれてみるやつもおらんか。アタシはアーサー王伝説に思い入れがあったのでどうしてもみたかったのだが…。
いいところ。そうね、史実による伝説補完という点においてはそれなりに説得力はあります。ローマ軍の抑止力を失いサラセン軍侵攻を食い止めるためブリテン原住民の宗教的な指導者マーリンがローマ人のアーサーを軍事的な指導者として迎え入れる。そこには以下の打算と判断があったと推察されます。

  1. 戦略にすぐれた武官であること
  2. ブリテンの血を引いていたこと(母はブリテン人
  3. 軍事的権力を握っても、恩人たるマーリンを排斥しない程度には人格者であること

そう考えてみると(特に3)、本編のアーサー王にさして魅力ないのもアリなのかなと思われるのです。