春ドラマスタート(4)


今日俎上の『anego』で春ドラマスタートダッシュも一段落ですね。あと残っているのは『おみやさん』だけかな。『おみやさん』はシリーズ物だからいまさらスタートって感じでもないしね。
さて本日も友人O.Rさん(赤字)の感想とともに。今までのドラマはどれもおおむね同じ感想だったのに、今回に限ってまっぷたつ。立場の違いかねぇ…。

スカッとしたいと思って見たのに、なんかどよ〜ん。
OL心理やらちくちくエピソードなんぞは、妙に身に覚えがあるように感じさせてくれて、妙にリアル。会社の理不尽さ、男の傲慢さ、女の敵は女なのかとか、社会人の嫌な面を実にリアルに捉えて、いやみなほどでした。さすが原作・林真理子。それはいいのだけども、見終わってこの疲労感。仕事場でユーザーのわがままなクレームにカチンときて、家に戻ってドラマをみてまで、またくさくさするのはたまらんのう。
あ、そうそう、ここはヘンでした。部長にさりげなく注意しといてと頼まれて給湯室で「契約」社員の子にミスを指摘し改善を促す、ちょっとお局様な篠原涼子。すると、なぜか当事者でもない「派遣」社員が横槍を、「なんの権利があってアナタがそういうことを言うんですか? 注意するんならその仕事を頼んだヒトが直接すればいいじゃないですか。私、前からアナタのそういうのがヘンだなと思っていたんです」って、篠原はたじたじしておりましたが、横槍入れるおめーのがよっぽどヘンだと思いますよ、一般的にはどーみたって、ええ。派遣社員歴はかれこれ10年のアタシ、社員の言うことには素直に耳を傾けます。ミスをしたのが自分だったらね。いくら「派遣の子はチェンジすればいい」と公言しちゃうようなデリカシーのない会社だったとしても、アナタのその逆切れは違うだろー。
「アネゴ」キャラもなぁ、いまいち納得でけん。アネゴ肌ってのは、もっとキップがよくてどーんと構えて包容力があるお方をいうのではないかと思うので、あれをみて「アネゴとよばせてください」ってのは、なんか違うんでねーかなぁ、と。
今後の展開にも不安が(不満か)。電車でよっぱらいから助けてくれた二枚目にうっとりしたのもつかの間、左手薬指にリングが!? ちっ、がっかり・・・でそのエピソードは終わりにしといてくれたらよかったのに。今後はその、元同僚(ともさかりえ)のダンナと篠原の不倫が発展していくらしいです。なんだかますますアタシの見たいと思っていたすこーんと突き抜けたコメディとはどんどんかけ離れていきそうな予感。篠原はよいのにね、あーあ。
同年代の負け犬キャリアウーマンを主人公にすえた2本、『曲がり角の彼女』と『anego』。どうしたって比べちゃうよね。リアルさでは圧倒的にこっちに軍配ですが、アタシにとって『曲がり角』は楽しくて笑えたけども、こっちは「えーと、これはコメディなのか? 笑えないよぉ」と。いやさ、コメディっていう触れ込みじゃありませんでしたっけかしらん。かたや性善説、こなた性悪説に支配された世界感。連ドラは娯楽だもん、リアルであるよりも、楽しいほうがいいよ、と思うのです。
以上がアタシの感想ですが、うってかわってO.Rさんは、

おもしろかった!
なんといっても会社やめてからもう10年たつ私。今の会社ってこういう構造になっているんだっていうのがよーくわかっておもしろかったわ。私の頃には派遣なんて専門職が多かったし。かくいう私は2番目の会社では契約社員だったけどね。しかし、今でもああいう感じなんだ。男性優位っていうか、女性はお手伝いっていうか。ああいうのは私たちの時代でおわりかと思っていた。もし今でも会社にいたら「居座るオバチャン」になってたわけだっていうのがよーくわかったわ。