ガイアの夜明け

  • テレビ東京系火曜10時〜 3月29日放送分『マンションは買い時か?〜大量供給 販売の現実〜』 ナビゲータ:役所広司

2005年度には首都圏で建設中の高層マンションが続々完成し過剰供給になると言われております。今週の日経スペシャル『ガイアの夜明け』では住宅販売会社にスポットをあてて住宅市場の活況をレポしておりました。
住販というのはデベロッパーから販売だけを請け負ったプロ集団。その売りっぷりはすごいですねぇ。うかうかとオープンルーム見学に行っちゃうと手ぶらでは帰れないかもしれません。手ぶらで帰れても、住所だの電話番号だのを残してくると、何年経っても「今度新しい物件がございまして、是非とも…」などと電話攻勢をかけられちゃうのであります。
マンションのオープンルームとはちと違いますが、アタシは住宅展示場に行くのが好きで以前はよく足を運んだもんでした。最近は近場のが閉鎖されちゃったので行きませんが、まあどのみち土地があるわけでもなし購買力ゼロですので、ただの冷やかし。ほれ、かつての住宅展示場ってのは中流ファミリーにとってのちょっとしたレジャーの場所じゃありませんでした? 子どもには風船くれたり、抽選会でなんかもらえたりとかして。で、モデルハウスの中を勝手に廻って、生活観のないしゃれたインテリアにうっとりし、おおこんなところにも収納が!とか、まあカーテンが電動式で開閉できるのね、ここアタシの部屋っ!などと取り合いしてみたり、他愛ないことにいちいち喜んで、ああ、やっぱり新しいお家はアイデア一杯でたのしいねー、と。でデパートの大食堂(いまはなくなりましたね)で外食をして、煤けた我が家へと帰って、現実にちとがっくら、それでも最終的にはアタシはこっちのが落ち着くわと思う。楽しかったなぁ。
あ、すっかり回想にトリップしちゃいました。すんません。で、ガイアの夜明けでは、住販会社の奮闘振りをレポしており、そしてやはり若い独身女性が最近の購買層として定着したというようなこともあり。アタシよりも若い子がオープンルームで「なんだか、その気になっちゃいますね」なんていって買う気満々なのに、ああ、いいなあ、アタシも会社を辞めなければ今頃…などと。あと、マンション販売値引きの現場なんてのもあり、これはあまり詳しく放送すると差しさわりがあるのか、ほんの数分。売れ残りのマンションの現場を隠しカメラをもって覆面取材、その場で「500万円なら値引きできます」などといわれ、少しその気になったふりをする。そしてそのタイミングに覆面取材班の電話が鳴り、「実は女房がこの向かいのマンションを見に行っているんですが、なんかそこで1000万円値引きできるとか言われて、ぐらぐらしているみたいで・・・」などとえさをまく。すると販売員はすかさず電卓を叩いて、「このぐらいなら」と見せる。「ええ、こんなに!?」「まあ、そうですね。ここは5700万円だったんですが、今なら4600万円台ですかね、1000万円ちょいは値下げできます」。もしかしたらヤラセ?なんて気にもさせる出来すぎ君な映像ですが、まあ、実際にこんなことがあるみたいですね。
興味深いのはリッチライフというディベロッパーの超アイデア商法。マンションの一部をしきりそこだけを賃貸マンションとしてヒトに貸せるようにした、賃貸併用型マンションです。これだと例えば月々11万円の返済のところ、7万円を賃貸で補填し、買主は残りの4万円だけを負担すればよいという仕組みです。これは画期的だなあ。まあ、そううまい具合に常に賃貸が埋まるかどうかという問題はあるにせよ、うまく廻ればたいしたもんだと思いませんか? これならアタシも買えそう、とその気になってしまいました。
さて、マンションの供給過剰がはじまる2005年、今は買いどきなんでしょうか?