エラワン


チェーン展開しているタイ料理レストランのまあ大手であろう。水曜日の「女性のみのグループは20%オフ」という逆差別待遇にのっかって、六本木店へ参った*1。エラワンは2度目。かつてアタシの懐がバブリーだったころ(ってかなり昔だな)に新宿店を訪れて以来、ゆえにほとんど記憶なし。だいたい「新宿店ってどこにあるの?」「…さあ?」ってなぐらい。
六本木店はアマンド角から外苑東通りを麻布方面へ下ること10分、ロアビル13F。まずエントランスでタイしゃぶかアラカルトか訊かれアラカルトを選択、奥の窓際へと案内される。店内は仕切りが多く入りくんでいるが、全体的には広々し、席間のプライベート空間も充実。ってまぁ、そんなことを気にするまでもないほど空いていたのだが。客入りは3割程度。週のまん中とはいえこんなにガラガラで大丈夫なのか…しかも今日はレディスデー、目ざとい女が大挙して押し寄せているかと思ったンだが。…ま、いいか。
まずドリンクメニューを開いて硬直。ちっ、高いぞなもし。シンハーの355mlが780円かよ、他のドリンクも1000円前後。こんなにバブリー価格なお店に平然と入っていた過去のアタシってほんとにバブリーだったんやね。とりあえず連れはシンハー、アタシはチャーン。チャーンもタイビールの一種。飲み比べるとシンハーのがドライで後から喉にきゅっとした辛みがくる。チャーンは飲みやすいけど、シンハーのがタイ料理屋に来た感がする。
料理メニューも当然高い、単品はどれも1000円以上(デザート除く)。のけぞりつつも、とりあえず[前菜盛り合わせ]と、これははずせない[トムヤムクン(S)]、そしてシェフ特選メニューから奮発して[たらば蟹と卵のカレー味炒め]をオーダーする。締めに[タイ風焼きそば]を追加。

  • 前菜:さつま揚げ、かに肉サラダアンディーヴのせ、カニ爪フライ他かなり定番系。これらをスイートチリソースにつけていただくのだが、このソースが絶品であった。一口食っては「うまぁ〜」、一口食っては「うまうま〜」。あれは何処のメーカーのだったんだろう、ぜひとも知りたい。
  • トムヤムクン:テーブルにて固形燃料で最後の仕上げをするが、セッティングからサーブまで全て中華系タイ人さんがスマートにやってくれてほくほく。ちなみにビールもグラスが空きそうだとこまめに注ぎにきてくれるので、恐縮しつつもいい気分。彼の細やかな気配りはお得感。「なんでアレでサービス料がつくんだ?ってな店もあるけど」「うん、ここならぜんぜん納得だよね」。トムヤムクンは濃厚な味わいででもしつこくなくピリ辛で、ヤムヤム。
  • たらば蟹と卵のカレーソース炒め:ふんわりとしたやさしい味わい。大きな蟹足がごろんごろんとしていてゴージャスで満足。なんかエビだの蟹だの食材でいくらかごまかされていないかと多少疑問を覚えつつも、そうか、ココは高いなりに、それなりのものは食わせそれなりのサービスも提供してくれるのだなと、和んだのでありました。
  • タイ風焼きそば:麺を太麺と細麺からチョイス。「じゃ、太麺を」「太いのはちょっと辛いですケド、いいデスカ?」「え、辛いの?」「細いのは?」「辛くナイデス」「どっちが人気があるの?」「細いほうデス」「そーか、細いほうなのか。どうする」「じゃあ細いほうに」ということで細いのにしたけど、マアマア。太麺のがよかったかも。
  • コーヒー:水出しコーヒーのお店に移動しようって話もあったがめんどくさいのでそのまま居座る。オリジナルとココナッツがあり、アタシはオリジナルで、連れはココナッツを。オリジナルは普通のコーヒー。ココナッツはコーヒーにココナッツのあまーい香りがついたもの。一般的にはティーサーバーとして知られている耐熱ガラスで上から中のフィルターを上下させて、最後に下に全部茶葉を集めて淹れるやつ、あれのコーヒー版でサーブされて、「ああ、これって元はコーヒー用なんだよね」といったら驚かれてしまった。己の記憶なのでいっぺんに不安に。真相やいかに。

まあ高いけども落ち着くし、それなりに美味いし、サービスはいいし、レディースデーに行く分にはよいのでは。ただあまりドリンクをがぶがぶ飲むとすぐに会計が大台に乗っちゃうので、まあビール一本をちびちびやる人向け。も少しドリンクの値段が安きゃねー。

*1:このレディースデー20%オフサービスは店舗によって、やってたりやってなかったりするのでご注意を