『アルマゲドン』

地球に迫る巨大隕石を掘削技師たちがスペースシャトルに乗って破壊しにいくSF。
無意味な波乱の連続でやたらとくどい。くどいんだが、画面に迫力があるのでどきどきはらはら見てしまう。でもやっぱりくどいのだなぁ。スティーブ・ブシェミが特にくどいね。こてこて。
補給に立ち寄っただけの宇宙ステーションがいきなり爆発炎上、なんでこんなとこからここまで派手にトラブルの? シャトルは予備を含めて2台、ブルース・ウィリスチームとベン・アフレックチーム。巨大隕石に着陸間際、ベンチームのシャトルは小隕石に衝突し隕石表面へ墜落こっぱ微塵、飛んでく死体、地表は剣山のように突起物多くかなり相当どう見たって絶望的。それでもサバイブしてしまう生命運の強すぎるベン(&なぞのロシア人&グリーンマイルでハエを口から出していた巨黒人)。
ふざけてるんだか発狂したんだかわからんブシャミにイラッ。くそ、この役立たずめ。それに比べて役に立つロシア人。エンストしたシャトルも気合で直す。ロシア人、最強。昔のテレビも映らなくなったら叩いたら直ったもんだが、スペースシャトルのくせになんてお粗末だこと。
恐ろしくいきあたりばったりな計画と連中に地球の命運を任せてたなんて、噴飯。おそらく莫大な費用を負担したに違いない日本政府に説明責任を問うべきだ。いや、東アジアに落下した小隕石のせいで日本はすでに全滅してたりするのか。アジア蔑視? ともかくもあんなお粗末な凸凹地球防衛採掘隊メンバーがよくぞ半分近く生き残ったもんだ。これが邦画なら玉砕の美学にしちゃうとこだろうて。
NASA総指揮官役のビリー・ボブ・ソーントンがいぶし銀。いわゆる『アポロ13』のエド・ハリスゲイリー・シニーズの役回り。リブ・タイラーはまだ発展途上?『ロード・オブ・ザ・リング』でのほうが数倍綺麗。
演出は最後の最後までこてこて。エアロスミスの『I Don't Want To Miss A Thing』がやっぱグッとくる。