マットデ・いーもん

以下はNさんとアタシの往復書簡である。

さてこないだDVD鑑賞した『ボーン・アイデンティティボーン・アイデンティティー スペシャル・エディション [DVD]のことなど。HALさんは見た?個人的にはマットデ・いーもんを高く評価してる私なのでお付き合いで(誰の?)見たようなもんだけど、どうなんでしょうね、ストーリーがかなりB級な感じ…まあ恋ありアクションありでテキトーに楽しめなくはないんだけど、それにしてはもう少し主人公に華があったほうがいいのではないかと。要するにマット君はあまり華がない。ラブシーンもやや厳しめ。せっかく演技力あるのだからジェームスボンドのまねごとのようなアクション映画に出なくてもいいような気がする、と思ったら続編(ボーン・スプレマシーだっけ?)やるのね。
未見。part-2が公開される前に地上派で放送するんじゃないかなと、そしたら見るつもり。アタシもマット君を高評価してまっせ。
とりわけ『リプリーリプリー [DVD]の彼は劣等感とゆがんだ自意識の表現がナチュラルで素敵でした。アレは名作。
マット君は『グッドウィル・ハンティング』グッド・ウィル・ハンティング [DVD]も好きだけどやっぱり『リプリー』は究極のハマリ役だよね。目に眩しいビーチでの黄緑海パン姿とか、電車の中で睡眠中のディッキーの肩にこっそり頭をもたげる(で、バレる)シーンとか、ボートでの殺害前の愛の告白シーンとか、ああまた、見たくなってきた。
さすが君はあいかわらず映像記憶力がすごいのう。ディッキーの肩にこっそり頭をもたげるか、ふわふわした髪の毛が浮きあがってやわらかな光のなかでうぶ毛のようにキラキラと。あああ、やっぱり見たいぞ、リプリー! デイモン君はナイーブでコンプレックスを抱えたキャラが合うし巧い。もっとそういう路線で勝負してほしいもんである。アタシらが絶賛する『リプリー』はなぜか意外に世間的な評価はそんなに高くなかったよね。ホモセクシャル要素ばかりがクローズアップされてしまって正当な評価がされにくかったのだろうか。評価が高ければ原作の続編も映画化してもらえたかもしれないのに、つまらん。
さしずめ『リプリーをまねた少年』リプリーをまねた少年 (河出文庫)はオスメント君だったりするかな。オスメントとデイモンって顔の系統が似てない?親子役とかできそう。そういやデイモンもそろそろ子持ち役とかにチャレンジしてもよい年齢だし。
評価は低かったわね。やっぱホモネタは一種キワもの扱いになってしまうんだろうか。監督(A.ミンゲラ)だって有名だし、役者もメジャー揃いだったのにね。そういえばあの時のホフマンもいい味出してたよね。 オスメントとデイモンの顔の系統? うぅむ、個人的にはあんまり似てるとは…デイモンはジミー大西、オスメントはえなりかずきじゃない? そういえば最近オスメント君は見てないけど、成長するとヘンな顔になりそうだなぁと心配ではあった。
ホフマン様、ディッキーの寵愛を勝ち取ったときの得意げな顔とかよかったわ。彼はいつでもいい味をだしております。スパイシーなデブですから。ホモネタといえば公開間近の『アレキサンダー』もそうだったんだって。映画にも男×男のあやうい場面が挿入されてて、男×女なら絶対そのままベッドインだろうなほのめかしがそこかしこに盛り込まれているとか。っても寸止めらしいけども(溜息)。最後までいかないのは冒険活劇映画だかららしいけど、いっそ「裏アレキサンダー」も作って欲しいわ。ところで「マットデ・いーもん」って「マッチョでいいもん!」の君お得意の親父ギャグ? 気づくの遅くてすまん。