OTOの理由


昨晩、食後にレギュラーコーヒーを飲みたくなった。コーヒー、紅茶、ウーロン茶などカフェインの強い飲み物を摂取するとてきめんに眠れなくなるので平日の夜は控えるようにしてるが、たまに欲求がくる。まだ8時前だったのでまあいいかと欲求に応えることにした。コポコポという音とともにモカブレンドの甘い香りが立ち上ってくるのに、うっとりしながら、そういえば牛乳を切らしていたなと思い当たる。コーヒーはミルク&ノーシュガー党なのでミルクは必須。困ったな、コーヒー用クリームのポーションがまだ残っていたっけかと置き場をさぐると最後の1個が残っていた。お、らっきー。(余談、あのポーションの三角形に飛び出た部分をプチっと折り、めくりはじめにどんなに注意していても指に小さな雫が飛ぶ。それがアタシはとても嫌い)
指にしずくを飛ばさずにポーションの封を切り、気をよくしてそのままカップに注ごうとしてあやういところで手を止めた。なにこれ? おかしくねーか、これだけ傾けたのにまだ一滴も落下ちないのはありえないだろ。そりゃ牛乳より多少粘度が高いにせよ、もっとずっとさらりとしていたはずである。あわてて保存容器の底からビニール片をとりだしてみる。袋から移す際に必ず賞味期限の部分を切り取って入れておく習慣だ。なになに「賞味期限2004/11」……あかん、とっくに期限が切れとる。あやういところであった。
ふと脳裏に蘇った10日前の嘔吐の記憶。夕食後に少しづつカラダを蝕んだあの悪寒、風邪薬を飲んで早めに布団に入ってもこみ上げる嘔吐感のために何度もトイレに走り、えぐえぐ。いったい何が悪かったの、神様お願い、たすけて、えぐえぐ。嘔吐の波と戦いながら涙をながしたあの夜のこと(吐くと涙もでますよね?)。そういえばあの日もアタシはコーヒーを飲んだような気がする。そしてあの日も牛乳がなかったよなあ。・・・。