『ターミナル』

JFK空港で9ヶ月過ごした男のお話。
トム・ハンクススピルバーグは『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』に続いて2作目(かな?)。超演技派トムのシリアス演技が走りすぎると『キャストアウエイ』みたいに食傷気味になりますが、そこを夢見る少年スピルバーグ君がうまく相殺。トムあしらいのうまいスピルバーグですな。ダンナがらみでこきおろされることの多いお気の毒キャサリンも、おばかでキュートなフライトアテンダントを好演して好感度アップ。かなりかわゆしです。ロマンスあり、男の対立あり、ユーモアありでバランスもよろし。でもなあ、ロマンスの行方にはちと(いや、かな〜り)納得がいかんとこがあり、いやいや、それをいったらあっちにもこっちにも「そりゃねーだろ」「ありえない!」というポイントはいくらでもある。ドリームワークスだから追求しちゃいけないのかもね。大人のファンタジーと思ってみれば腹も立たず。ファンタジーのわりにはほのかな苦味が口に残りますが。
結論(?)は「手に職があるっていいね」「そうだね」と。