年賀状書き


ああ、しんどい。毎年のことだがクリスマスが終わるまではどうも年賀状を書く気にはなれない。で今年もクリスマスの翌日の今日になってようやく書かんといかんじゃろうと、ヨーカドーで官製はがきに酉の絵がプリントされたのを購入してきた。最近は仕事関係者に出す必要もなくなったので枚数はたいしたことはない。しかしそのものの数じゃない程度の枚数分の宛名を書きおえた段階ですでに疲れて裏書をする気力がなくなってしまったのであった。
なにせ日ごろ手書きという行為をすることがほとんどないのである。生活の中で何かをメモするシチュエーションに遭遇するのは仕事をしているときぐらいで、そこには常にPCがそばにあるからちょっとしたメモでもなんでもすぐにPCに打ち込んでしまえばよい。たまにパソコンがなくてしょーことなしに紙に書いてみると、手の動きがぎこちなく力加減もうまくいかず妙にミミズがのたっくったみたいな字になって、あれ自分はこんなにヘタを書いていたっけか、いやもう少しまっとうだったはずだがと戸惑うが、実際のところ字は昔から下手である。あるいは簡単な漢字が書けずにつまんないとこで躓いていらついたりもする。そうしてどんどん手書きから手が遠のいていくに任せる。そんな状態で、でも年賀状ぐらいは手書きしないといかんじゃろうとペンを手にとれば、ヘタだとか漢字だとかの問題に加えて、脳内文章作成速度に字を書く速度がまるで一致しないことにさらなる苛立ちが募るのであった。そんなわけで若干数の宛名を書いただけで、もはや手と脳の両方に徒労感がドヨヨンとよどんでいるという状態なのだ。あとは明日にしようと思う。果たしてアタシの年賀状は松の内に届くのであろうか、はなはだ不安だ。という言い訳を今のうちにしておく。